旭川荘厚生看護専門学院での講義   – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

旭川荘厚生看護専門学院での講義  

プロジェクトオフィサー 橋本千明


岡山県岡山市の旭川荘厚生看護専門学院の看護学生さんに12月10日、職員の橋本が「国際社会の実情と看護実践について」というテーマで講義をさせて頂きました。AMDAより2015年からスタッフが交代で担当させて頂いており、今年で6回目となります。

講義内容は以下の通りです。
1.国際社会における看護活動で考えておくこと
2.海外の事例・僻地での災害支援
3.5S、病院づくり

担当の岩本美代子先生より、「学生達は、国際救援活動に関心や刺激を抱きながら、聴講することができたようです」とご感想を頂きました。岩本先生、学生の皆様、貴重な機会を頂きましてありがとうございます。

受講された学生さんの感想の一部を抜粋しご紹介します。

学生さんA

国際社会における看護活動や海外の事例の話を聞いて、私がイメージしている看護はやはり日本の看護のイメージなので、国が変わればこんなにも看護が変わるのかと衝撃を受けました。国際社会における看護活動の話で、看護実践に必要とされる力は、1.ニーズをとらえる力、2.ケアする力、3.意思決定を支えるカ+協働する力であり、これは特別なことではなくて、普段通りの看護活動なのだとおっしゃられていました。この3つのことは看護師の責任であり、対象者との信頼関係を築き、より良い看護を提供するために欠かせないものだと思うので、これからの実習で身につけていけるよう頑張りたいと思いました。国際看護は世界全ての人が対象であり、多様な価値観が広がる中で、今の社会が抱える課題に対する一助を行うものであることを知りました。

国際看護における心得は、1.相手を知る、2.自分を知る、3. 関わり合いを育む、であることを学びました。1.相手を知るとは、宗教、文化、習慣の違いを認識すること、対象者と家族、社会のニーズを理解することで、国際看護は世界のすべての人が対象であるからこそとても大切になってくるのかなと思いました。もちろん個人で価値観は異なりますが、国を越えて活動するとなれば、宗教や文化、習慣はより一層異なると思います。ニーズを捉えたり、無用なトラブルを避けたりするためにも相手を知ることは大切だと思いました。2.自分を知るとは、自分の立場と役割を把握することで、これによって、協働する力ができたり、効率の良し、仕事ができたりするのかなと思いました。3.関わり合いを育むとは、自分の思い込み、価値観、宗教観、習慣を押し付けないこと、共に働く人のプライド(気持ち)を支援することで、これは対象者との関係、同し医療従事者としての関係を育み、良い医療が提供するために必要だと思いました。

学生さんB

国際看護における心得として、まず相手を知り、自分を知って関わり合いを育むことが大切とわかりました。相手を知る中で、宗教や文化、習慣の違いを認識し、患者さんと家族・社会のニーズに目を向けて関わることが大切とわかりました。様々な考え方があり、言葉も正確に伝わらなかったり、伝えたいことがすぐに伝わらないということも考えられるが、その中でジェスチャーや表情から表現したいものキャッチしてコミュニケーションが取れることがます大事と感しました。また、その国の習慣や文化を知っておかないと無用なトラブルに繋がったり誤解させる恐れもあるため、しつかり理解した上で活動する必要があると感しました。

近年、グローバル化で外国人労働者が増えているため、日本にいても外国の人と関わることがあると思うので、そこで今回学んだことを生かして、ますは相手を知って相手が望んでいることをキャッチできるようにそして、それを踏まえて看護援助として提供できるようにしていきたいと感じました。日本だけでなく、世界にも目を向けて現代社会についていけるように毎朝ニュースを見たり、海外で活躍されている看護師の方を見たりして国際看護についても興味を持って様々なことを学んでいきたいと感しました。異国だからといって、理解できない通しないからしかたないと思うのではなく、何かしらの手段で交流したり、コミュニケーションをとることはできると思うので、これから看護師になり様々な経験をして、世界のどんな人にもその人に合う看護を提供できるようにしていきたいと感じました。

学生さんC

救援をする中で初めての場所で役割を果たすためには、日ごろからどのように行動すれば良いのか、どのように看護を提供したら良いのかなど沢山の選択肢を持ち、その時に合わせて行うことも大切と思いました。そのためには、様々な経験やボランティア活動、応急処置などの技術を学び、自信を持って活動できるように、また心理面もケアできるようにどのような心理状況になり経過していくのかなども理解して援助をしていく必要があると感じました。

学生さんD

日本に住んでいて当たり前のことでも、外国に行くと、自分たちの価値観や考え方に違いがあり、受け入れられないことがあるということがわかり、自分たちの考えをまずは相手に伝え、お互いがお互いを理解していくことが大切だと思った。次に?では、今の日本でも必要とされている多職種での連携をすることで、他の部署の役割の重要性を知ることができ、様々な考え方ができるのではないかと思った。そして?では、このことを知ることで、医療の現場で何が必要か、大切かを考えることができ、多くの命を救うことができるのではないかと考えた。このまとめは、最初の理念やスローガン、人道援助の三原則と一貫性があり、これから実習に出たり、就職して現場に出る私にとっては、医療について、そして看護について考える上でとても重要であると感じた。なので、これからも、今日学んだことを活かして、看護についての考えを変えたり、深めていきたい。