【平成30年7月豪雨から7年】 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

【平成30年7月豪雨から7年】

2018年7月6日——

降り始めた雨が、次第に狂気を孕んだ激しさへと変わっていった夜でした。雨脚はどんどん強まり、ついには警報が発令。これは尋常ではない——。

AMDAの本部がある岡山でも、全職員に災害対応のスタンバイ指示が出され、なかには避難所に避難した職員もいました。

そして翌朝、スタッフ全員の安否確認と同時に、AMDAは協力協定を結んでいる総社市の災害対策本部へ向かいました。

市役所に到着した瞬間、耳に飛び込んできたのは、市長の叫ぶような安堵の声——

「流された消防隊員が見つかった!木に引っかかっとった!」

胸が締めつけられるような緊迫の中に、一筋の希望が差した瞬間でした。あの声は今も心に深く刻まれています。

そこから怒涛の日々が始まりました。

地元の方々、医療従事者の皆さま、行政の方々と力を合わせながら、総社市内や真備町の避難所での医療支援活動を、8月31日まで続けました。

犠牲となられた方々へ、改めて心よりお悔やみを申し上げます。

そして、あの厳しい状況下で共に活動してくださったすべての皆さまに、深く感謝申し上げます。

この災害は、「被災する」ということが、どういうことなのかを、痛切に、深く、AMDAに教えてくれました。

今年の夏も、あの時と同じような暑さ。AMDAはこの災害を決して忘れることはありません。