パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 2

 

パキスタン・イスラム共和国西部バルチスタン州(クエッタから60キロ北西)で10月29日に発生した地震(マグニチュード6.4)の被害は、国連人道問題調整事務所(OCHA)の発表によると、11月10日時点で死者約270人に上っている。その後も1000回以上の余震が、クエッタやジアラット地区で観測されている。 [pagebreak]

AMDA本部は被害を鑑み、日本から調整員を派遣することを決定した。ヴィーラヴァーグ調整員はカラチに到着後、AMDAパキスタン支部長ファリドゥディン・バカイ医師と、今後の医療支援について協議する。

【日本からの派遣】
<派遣者>
ニティアン・ヴィーラヴァーグ(Nithian VEERAVAGU)
調整員  岡山市在住  オーストラリア国籍

<出発日>
11月12日18:14  JR岡山駅発 のぞみ44号 東京行き
21:33  品川駅着
13日      東京で、ビザを取得
22:45  中部国際空港発 EK315便   ドバイ経由
14日10:55(日本時間14:55) カラチ着予定

<AMDAでの主な緊急救援活動>
中国四川省地震被害に対する緊急医療支援活動(2008年5・6・9月)
パキスタン南部サイクロン緊急支援活動(2007年6・7月)
ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動(2007年4・5月
フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)

1.AMDAパキスタン支部
AMDAパキスタン緊急支援医療チームは、カラチ市バカイ医科大学付属病院(AMDAパキスタン支部長ファリドゥディン・バカイ医師経営)に所属する外科医4人(男性)・運転手2人(男性)の編成となっている。同チームは子ども向けの医薬品などを調達して、9日午後ジアラット地区に到着し、同地区の3ヵ村(カワス村、ジムトラ村、バルチョン村)で、地元NGOによって設置された避難キャンプを視察した。10日はカワス村の避難キャンプを巡回してニーズ調査を行った後、地元政府と協議し、今後の緊急支援活動の内容を決定する。同チームのリーダー・カリッド医師の報告(10日)によると、現在被災地では心のケア、外科手術、女性医師のニーズが高い。

2.AMDAアフガニスタン支部
AMDAアフガニスタン緊急支援医療チームは、AMDAアフガニスタン支部長モハメド・ナイム・ラヒミ医師とカブール市の非政府系組織「アフガン保健・開発サービス(AHDS:Afghanistan Health and Development Services)」の医師2人(女性1・男性1)・看護師2人(男性)・調整員1人(男性)の編成となっている。ラヒミAMDAアフガニスタン支部長と同チームの2人が、クエッタ経由でジアラット地区に向かい、パキスタン医療チームに合流する予定。

【AMDAがパキスタンで実施した主な事業】(いずれも開始時期)
1.パキスタン南部サイクロン緊急支援活動(2007年8月)
2.パキスタン北部地震に対する緊急支援活動(2005年10月)
3.アフガニスタン難民キャンプにおける結核診療・予防活動(2003年)
4.バルチスタン州におけるアフガン難民支援プロジェクト(2001年)
5.パキスタン・ペシャワールのジャハド・ケリー・アフガン難民キャンプにおける
保健医療サービス活動(1998年)

<皆様からの募金を受け付けております>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
*通信欄に「パキスタン・西部地震」とご記入下さい