パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 3 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 3

<font face=”Arial”>パキスタン・イスラム共和国西部バルチスタン州(クエッタから60キロ北西)で、10月29日にマグニチュード6.4の地震が発生した。[pagebreak]
AMDAは11月9日、AMDAパキスタン支部から外科医4人・運転手2人の医療チームを、被害が大きかったジアラット地区(クエッタから約110キロ北西)に派遣した。AMDAパキスタンチームはジアラットに11月9〜12日滞在し、地元当局によって建てられたカワスの避難所の医療クリニック(テント)で約75人の患者を診療した。災害後に顕著な、うつや興奮、不眠の症状が多く診られた。また、避難所には産科医や薬剤師がいないため、医薬品(100Kg)を地元保健局へ提供した。12日、AMDAパキスタンチームは、安全上の問題と緊急医療ニーズの低下により、同地を離れた。
AMDAアフガニスタン支部の医療チームは、アフガニスタン・イスラム共和国カンダハル近郊(パキスタンとの国境から3Km)のスペン・ボルダック県病院で待機し、AMDAパキスタンチームへの合流を図っていたが、上記理由により合流を見合わせた。代わりに、アフガニスタン側で医療支援活動を行うこととし、16日に調査を行った。クエッタほどの地震被害は出ておらず、アフガニスタン側に避難生活者はいなかったため、診療を希望する住民への巡回診療を予定している。同チームは、18日に医薬品を調達し、巡回診療を開始する。
AMDA本部からパキスタンへ派遣されていた、ニティアン・ヴィーラヴァーグ調整員は、AMDAパキスタン支部長ファリドゥディン・バカイ医師及びチームリーダーのカリッド・アメド医師との協議を終えて17日に帰国した(13日出発)。

【派遣者】
計13人(医師7人・看護師2人・調整員2人・運転手2人)

AMDA本部            ニティアン・ヴィーラヴァーグ  調整員
AMDAパキスタン支部     外科医4人(バカイ医科大学病院)・運転手2人(バカイ財団)
AMDAアフガニスタン支部   医師3人・看護師2人・調整員1人
(カブール市の非政府系組織AHDS「アフガン保健・開発サービス」)

【AMDAがパキスタンで実施した主な事業】(いずれも開始時期)
1.パキスタン南部サイクロン緊急支援活動(2007年8月)
2.パキスタン北部地震に対する緊急支援活動(2005年10月)
3.アフガニスタン難民キャンプにおける結核診療・予防活動(2003年)
4.バルチスタン州におけるアフガン難民支援プロジェクト(2001年)
5.パキスタン・ペシャワールのジャハド・ケリー・アフガン難民キャンプにおける
保健医療サービス活動(1998年)

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