パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 4 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン西部地震被害に対する緊急支援活動 4

 

 AMDAアフガニスタン支部の医療チームは、11月22日にパキスタン国境に位置するアフガニスタン・イスラム共和国カンダハル州スピン・ボルダック県で医療支援活動を開始した。11月22日、24日、26日、29日、12月1日、3日の計6日間活動した。 [pagebreak]

同医療チーム(医師・看護師・薬剤師・調整員各1人の計4人で構成)は、スピン・ボルダック県で調達した医薬品を移動車両に積み、県内のハジ・ラザック・キライ村とタンカイ村で巡回診療を行った。6日間の活動で、392人(男性147人・女性245人)を診療し、主な疾患は風邪・咳137人(35%)で、その他、急性呼吸器疾患72人(18%)、下部尿路感染症72人(18%)、下痢57人(15%)、肺炎39人(10%)であった。

なお、AMDAはこれまでに、AMDAパキスタン支部から外科医4人・運転手2人の医療チームを、被害が大きかったジアラット地区(クエッタから約110キロ北西)に派遣した。ジアラットに11月9〜12日滞在し、地元当局によって建てられたカワスの避難所の医療クリニック(テント)で約75人の患者を診療した。災害後に顕著な、うつや興奮、不眠の症状が多くみられ、また、避難所には産科医や薬剤師がいないため、医薬品(100Kg)を地元保健局へ提供した。

【派遣者】
計17人(医師8人・看護師3人・薬剤師1人・調整員3人・運転手2人)
AMDA本部
ニティアン・ヴィーラヴァーグ  調整員
AMDAパキスタン支部
外科医4人(バカイ医科大学病院)・運転手2人(バカイ財団)
AMDAアフガニスタン支部
医師4人・看護師3人・薬剤師1人・調整員2人
(カブール市の非政府系組織AHDS「アフガン保健・開発サービス」  他)

【AMDAがパキスタンで実施した主な事業】(いずれも開始時期)
1.パキスタン南部サイクロン緊急支援活動(2007年8月)
2.パキスタン北部地震に対する緊急支援活動(2005年10月)
3.アフガニスタン難民キャンプにおける結核診療・予防活動(2003年)
4.バルチスタン州におけるアフガン難民支援プロジェクト(2001年)
5.パキスタン・ペシャワールのジャハド・ケリー・アフガン難民キャンプにおける
保健医療サービス活動(1998年)

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口座名「特定非営利活動法人アムダ」
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