パキスタン水害被災者に対する緊急医療支援活動開始 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン水害被災者に対する緊急医療支援活動開始

パキスタンでは先月下旬から続く大雨により、健国史上最悪といわれる水害に見舞われている。AMDAではAMDAアフガニスタン支部からパキスタンに医療支援に入ることを決定した。[pagebreak]

パキスタンでは先月下旬から続く大雨により、健国史上最悪といわれる水害に見舞われている。災害当局の発表によると、11日現在、洪水による死亡者1313人、負傷者1588人、損壊家屋72万2000棟余り、被災者は全国で1500万人に及ぶ模様。洪水被害は国内の北西部から南部に広がっており、陸路が遮断されている地域がある。また農作物被害も深刻である。イスラム教徒のあいだでは、11日からラマダン(断食月)が始まっている。ラマダン期間中は、日中食事や水をとることが禁じられることから復旧作業の遅れを心配する声も聞かれるという。

AMDAでは洪水発生直後から情報収集を続けてきた結果、地域性も考慮し、AMDAアフガニスタン支部からパキスタンに医療支援に入ることを決定した。AMDAがネットワークをもつパキスタンのローカルNPOであるNRSP(National Rural Support Programme)は、自国内での今回の大災害に対してすでに救援活動を行っており、AMDAアフガニスタン支部医療チームの受け入れを行うこととなった。
AMDAアフガニスタン支部医療チームの構成、パキスタンに入る日程及び活動場所については、現在調整中。

NRSP:National Rural Support Programme
1991年設立、パキスタン・イスラマバードに本部をおくNPO。活動は、パキスタン全土の54の地域に広がる。僻地の地元住民の能力開発による貧困対策を目的とし、マイクロクレジットなどの活動を行っている。
JICAとAMDAのジョイントプログラムで「ローカルNGOのためのキャパシティビルディング」を(約12カ国から各1団体1人計約12人受け入れ)、毎年1カ月間3年継続の研修事業として1998年から岡山を中心に実施した。この研修事業にNRSPの統括責任者が参加したという経緯がある。

またAMDAカナダ支部が支援を行っており、今回の災害被災地でも活動しているローカルNPO,FPHC,(Frontier Primary Health Care)に対しても、AMDA本部から資金協力を行うことを決定した。

FPHC: Frontier Primary Health Care
1860 年設立のNPO。今回最も被災をうけた地域Pukhtoonkhwa Provinceを中心にプライマリーヘルスケアの普及とともに社会開発活動また緊急救援を行ってる。

【AMDAがパキスタンで実施した主な事業】 いずれも開始月
・2008年 パキスタン西部地震
・2007年 パキスタン南部サイクロン
・2005年 パキスタン北部地震
・1998-2006 パキスタン内アフガン難民支援事業

【皆様からの募金を受け付けております】
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