インドネシア火山噴火 被災者フォローア​ップ活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア火山噴火 被災者フォローア​ップ活動

2010年11月に発生したインドネシア・ メラピ火山噴火による被災者に対しAMDAは緊急医療支援活動を行った。
発生から半年がたち、被災者フォローアップ活動を行い、YKPスラカルタのトゥミリヤント事務局長から報告が届いた。[pagebreak]

ローカルNGO「YKPスラカルタ」はAMDAインターナショナルの協力で、2010年11月にメラピ山噴火の被害を受けたジャワ島中部メラピ火山近郊のマゲラン県バンジュドノ村でフォローアップ活動を行った。(2010年11月にAMDA日本・インドネシア合同医療チームを派遣した際にも、バンジュドノ村で緊急医療支援活動を行っている)

バンジュドノ村では、2010年11月の噴火の際に住民が避難し、幸いにも死者はあまり出なかった。しかし、噴火後に雨季がやってきたため、冷えた溶岩が洪水となって村を襲った。溶岩により田んぼや村の共同墓地20ヘクタールが被害を受けた。地元政府と自治会は、村の共同墓地を移動させることを決定した。YKPスラカルタは地元政府や自治会と相談し、コミュニティのボランティア活動に参加した者に食糧などの支援物資を渡すことに決定した。

 

AMDAからの支援物資がバンジュドノ村長に手渡された
AMDAからの支援物資が
バンジュドノ村長に手渡された
冷えた溶岩の被害を受けた空き地とお墓のある場所の前で
冷えた溶岩の被害を受けた空き地と
お墓のある場所の前で

5月5日、AMDAの支援物資(米400キロ、砂糖150キロ、調理用油168リットル、果物・お茶400セット)がバンジュドノ村長に手渡された。2011年5月8日午前8時、バンジュドノ村長の指揮により「ワーキング・トゥギャザー」のイベントが開催された。溶岩の被害を受けた墓地の移転作業や、排水溝の整備が行われた。周辺の村の参加者も含めて100人が参加した。活動終了後に、各自支援物資を受け取った。参加した人は皆AMDAからの心遣いを喜んだ。ボランティアの一人、エディは「日本の人びとは津波の被害を受けたにも関わらず、まだ私たちのことを考えてくれている。日本の人びとの支援に大変感謝します」と語った。

ワークトゥギャザーのイベントで、村の墓地を移動するための準備をする住民ボランティアの人たち
ワークトゥギャザーのイベントで、
村の墓地を移動するための準備をする
住民ボランティアの人たち
トゥミリヤント事務局長の双子の息子がアムダの活動をモニタリングした。
トゥミリヤント事務局長の
双子の息子が
アムダの活動をモニタリングした。