パンパンガ州での大学との合同医療ミッション[pagebreak]

パンパンガ州は9月に連続して発生した台風17号、19号（現地名：’ペドリン”クィェル’）により大きな被害を受けた。AMDAは10月の第１週目の１次チーム派遣に続き、10月22日には本部から調整員1人をマニラに派遣し、計画通り、AMDAフィリピン支部、イースト大学、パンパンガ農業大学との調整を開始した。医師・看護師・歯科医やイースト大学の学生ボランティアから成るチームは、マニラ首都圏から車で２時間北上した同州マガラン町サント・ニンニョ村で医療・歯科ミッションを行った。この地域は今回の洪水で深刻な被害を受けたが、復興が遅れている。

■活動
医療・歯科ミッションは、被災地で最も必要とされている時期に行う事が出来たので、地域の人々や関係当局から歓迎された。AMDAフィリピン支部代表、イースト大学の専門医らを乗せた2台のバスは朝5時に首都圏を出発し、午前8時にパンパンガに到着し、50人の専門医チームは午後まで診療を続けた。一般診療では、325人の母子を中心とする患者が訪れ、歯科診療では90人が治療を受けた。歯科診療では、歯のクリーニングや、虫歯の治療、抜歯なども行われた。一般診療では、身体の痛みや呼吸器系の感染疾患、皮膚疾患、喘息や呼吸困難などを訴える患者が多く見られた。合計415人の患者が診療を受けた。

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