タイ洪水被災者に対する緊急支援活動-7 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

タイ洪水被災者に対する緊急支援活動-7

AMDA医療チームは医薬品を避難している住民らに寄付した。また、正しく服用できるよう健康教室を開催した。[pagebreak]
AMDA医療チームは5日、避難所となっているスアン・スナンダ・ラジャバット大学に移動し、鎮痛剤、ステロイド剤(塗り薬)、非ステロイド剤(塗り薬)などの医薬品を避難している住民らに寄付した。また、その薬が正しく服用できるよう、地元の看護学生と教員、AMDA派遣者らが協力し、視覚教材などを用いて「薬の服用」や「手指衛生」などをテーマにした健康教室を開催した。鎮痛剤の正しい服用や、皮膚用のクリームの塗り方、皮膚を清潔に保つ方法などを、用意したクリームや桶(おけ)などを使い、分かり易く説明した。

東日本大震災ではノロウィルスやインフルエンザなどの感染症が発生し、避難所生活での感染症対策に追われた。この経験を活かし、健康教育で、感染症の怖さや予防することの大切さを、画像を用いて分かりやすく伝え、同じように未曾有の事態を経験した国民としての、経験を分かち合った。この健康指導を通じて、タイの復興を願う日本人の想いを伝える事が出来たのと同時に、現地の看護学生と一つになることができた。

これまでの調査により、乳児用粉ミルクはニーズが高いにも関わらず、多くの地域で十分に供給が行き届いていない事が分かっていたため、ラチャマンカラ・スタジアムの避難所に乳児用粉ミルクを寄贈し、さらに7日にはスアン・スナンダ・ラジャバット大学へも寄贈した。第2次チームは本日(11/8)の夜便で帰国する予定。現在AMDAでは第3次派遣について調整中である。

バンコク市内の避難所では、徐々に物資やサービスなどが充実してきているものの、長引く避難所生活に避難所で暮らす人々からは食事や生活環境に不満が出てきており、長期間の避難所生活が引き起こす精神的ストレスは相当に大きい。隣同士で喧嘩が起こったり、避難所内の治安の悪化が懸念されており、警察が避難所に在中する避難所もでてきている。

7日の段階では、一時的に水は止まっていたものの、バンコク中心部を残すかのように、ドーナツ状に水が広がりだしていた。タイ内務省によると、同国を襲っている大洪水による死者は、6日までに506人に達し、濁流は首都バンコクの都心部に向かって南下を続け、災害対策本部の建物を取り囲んでいる。バンコクでは全50地区のうち、少なくとも11地区で住民が避難している。

■AMDAこれまでの派遣者
10/31
日下 琢雅(医師) 〜11/4、
中井 隆陽(看護師) 〜11/6、
山路 未来(看護師) 〜11/8
10/14
武田未央 保健師(看護師)、 大政朋子 調整員(AMDA職員) 〜10/22
10/18
古谷清久 医師 〜10/21

■現地の協力者及び協力団体
バンコク総合病院(Bangkok General Hospital)
ラジャヴィティ病院(Rajavithi Hospital)
タイ救急医学会(Thai Association for Emergency Medicine : TAEM)

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