ミャンマー中部洪水被災者に対する緊急支援活動-3 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ミャンマー中部洪水被災者に対する緊急支援活動-3

AMDAは関係者と今後の支援予定と相互の役割などについて協議を行た。[pagebreak]
AMDAグループは災害発生直後から現地スタッフによる被害状況調査を行い、パコク郡行政官、保健局等関係諸機関と連携し、第一次配布として、10月30日より従来のプロジェクト対象地とその周囲7村、286世帯、7,345人の被災者に対して、浄水フィルター、毛布、懐中電灯、衛生セット(タオル、石鹸、コップ、歯磨き等)などの支援物資を配布した。また、パコク郡保健局からの要請に基づき、仮設診療所で用いる医療機材等の供与も行った。

第二次物資配布として、9日に物資の調達を行い、10日と11日に、第一次配布が十分行き届かなかった9村の合計1,669世帯の内、家屋が流されたなどの特に大きな被害を被った90世帯に対して衛生キットの配布を行った。

心配された呼吸器感染症の蔓延は、今のところ発生していないが、今後寒さが増すにつれ、深刻な事態にならないよう注意を要する。

本災害は、パコク郡において121名の死者(パコク郡行政発表)と、収穫前の農作物、播種前の種子や家畜など、人々の生計に直接的かつ広範囲にわたる被害をもたらした。またパコク郡中心部と地方とを結ぶ幹線道路の路肩、枯川に架かる橋、また用水路の斜面が崩れるなど、社会インフラへの被害も少なくない。一方、中心部では、シュウェチャウン川の河川敷に居住していた貧困層住民の簡素な家屋が流され、112名の命が失われた。また同川に架かる橋も濁流に耐え切れず崩落するなどの甚大な被害が出た。

農村部において死者数が少なかった理由は、まだ情報が未収集である可能性がある一方、サイクロン・ナルギスの後、防災体制が強化され、水位上昇を知らせる警報が発令され、各村に設置されたスピーカーシステムによって、高台への退避勧告が放送されたためであると聞いた。反対に中心部では、放送内容を真剣に受け取らず油断した住民が被害を受けたと報告されている。

11月1日及び2日にAMDA社会開発機構理事長の鈴木俊介、同機構現地事務所の鈴木梓の両名が、保健省公衆衛生局職員、パコク郡保健局次長、マグウェ地域(旧称マグウェ管区)次官、パコク郡長官、同郡保健局長らと面会し、被災状況や支援状況に関する情報共有を行うとともに、今後の支援予定と相互の役割などについて協議を行った。その結果、同国政府は簡易仮設家屋の建設や食料支援などの用意があることを表明し、AMDAは以下の支援活動を実施することを表明し、協力体制の維持と強化に努める旨、改めて合意した。

1.ニーズを確認しながら、引き続き毛布や衛生キットを調達し、被災村に配布する
2.今後気候が涼しくなりまた乾燥度も増すことから、呼吸器感染症の蔓延を防止するため、抗生剤などの備蓄に協力する
3.地元自治体が支援する仮設家屋の建設に伴い、トイレなどの付帯施設の建設及びその活用に協力する

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