タイ洪水被災者に対する緊急支援活動-8 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

タイ洪水被災者に対する緊急支援活動-8

11月18日現在、バンコク市内は洪水被害のピークを越えたものの、洪水による感染症の発生や長期に渡る避難生活による体調不良などが懸念されている。[pagebreak]そこでAMDAは11月20日から、第3次医療チームの派遣を決定した。第3次医療チームはボートを使っての巡回診療を予定している。

タイの医師と日本から派遣する看護師、調整員でAMDA多国籍医師団を編成し、診察にあたる。20日から23日まではノンタブリ県バーンヤイ郡やバーンクルアイ郡などの巡回診療を実施し、24日は病院で感染予防についての勉強会を実施する予定。その後は、現地のニーズを調査しながら、活動内容を決定していく。

10月14日からタイ洪水に対する緊急医療支援活動を開始したAMDAは、これまでに2回医療チームを派遣した。第1次チームの実施したナコンサワン県の孤立した地域での支援活動に対し、同県チュムセン郡クーイチャイの行政組織からAMDAに礼状が届いた。

また第2次チームの活動時には学生の安否確認で現地入りしていた岡山大学・国際センターの小川秀樹教授とタイに留学中であった岡山大学法学部法学科4年一政あかりさんの協力を得て、岡山大学との連携協定に基づき活動を充実させることができた。

最悪の事態は避けられたものの、バンコク北部や西部、周辺県では未だ1メートル以上浸水している地域もあり、排水の問題などから、タイ政府は、被害が長期化するとの見通しを示した。11月15日の時点で560人以上の死者・行方不明者が出ている。

洪水被害発生時に懸念される感染症についても、これまでのところ流行の報告はない。しかし、冠水が長引くことで、衛生状態が悪化し、感染症の流行が起こる可能性がある。今後は適切な予防が必要とされている。

■AMDA第3次派遣者 プロィール
○米田 恭子(よねだ きょうこ):助産師、看護師/東京都在住
○柴田 幸江(しばた さちえ):看護師/兵庫県在住
○山川 路代(やまかわ みちよ):調整員/理学療法士/岡山大学大学院医歯薬総合研究科(博士課程在籍)/岡山県在住
○大政 朋子(おおまさ ともこ):調整員/AMDA職員 プロジェクトオフィサー/岡山県在住

■日本からの出発便(柴田看護師、山川調整員、大政調整員)
11月19日
18:49 岡山駅発(のぞみ56号/はるか43号)→ 20:36 関西空港着(大政調整員)
11月20日
00:30  関西空港発(TG673)→ 05:00 バンコク空港着(柴田看護師、山川調整員、大政調整員)

■日本からの出発便(米田助産師)
11月21日
17:30 成田空港発(NH915) → 22:50 バンコク空港着

■AMDAこれまでの派遣者
日下 琢雅(医師 10/31〜11/4)
中井 隆陽(看護師10/31〜11/6)
山路 未来(看護師 10/31〜11/8)
武田未央 (保健師、看護師 10/14〜10/22)
大政朋子 調整員(AMDA職員10/14〜10/22)
古谷清久 (医師 10/18〜10/21)

■現地の協力者及び協力団体
バンコク総合病院(Bangkok General Hospital)
ラジャヴィティ病院(Rajavithi Hospital)
タイ救急医学会(Thai Association for Emergency Medicine : TAEM)

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