パキスタン洪水に対するフォローアップ活動2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

パキスタン洪水に対するフォローアップ活動2

2013年8月に、2010年7月に発生した、パキスタン・タッタ洪水被災者に対するフォローアップ活動として、技術訓練を履修した方へミシンを贈呈しました。[pagebreak]

2010年7月にパキスタンのタッタ県で発生した、建国以来最大の被害を出した洪水被害に対し、AMDAは約2ヶ月に渡り多国籍医療チーム(日本・アフガニスタン・インドネシア・バングラデシュ)を派遣し、巡回診療を実施。のべ約5,000人の患者を診療しました。

その後、フォローアップ活動として、2011年1月にAMDAの現地協力団体であるハムダード大学を通じて、カラチ郊外の避難キャンプにテントを設置し、新しく購入した10台のミシンを寄贈しました。

今回のフォローアップ活動は2011年の活動に続き第2回目。緊急医療支援活動に参加した土佐調整員のパキスタン再訪に合わせ実施されました。

緊急医療支援活動の際に、現地の協力機関としてAMDAの医療チームとともに活動した現地NPOのNRSP(National Rural Support Programme)の協力の元、今回のフォローアップ活動は行われました。

パキスタン・イスラマバードにある、NRSP本部を訪問した後、8月20日にタッタ県入りした土佐調整員は、村のコミュニティホールで行われたミシンの贈呈式に参加。村の世話役から村の概要及び、NRSPなどによる復興支援の概況について説明があり、ジャーティ地域から選ばれた、NRSPの技術訓練を履修した18名の女性ひとりひとりにミシンが手渡されました。

受け取られた方からは「服の仕立ての仕事がしたいと念願し続け、今日こうしてミシンをいただくことができ、その夢が叶いました」との声が聞かれました。

土佐調整員の報告によると、水害で甚大な被害を受けたジャーティ地域は、災害後、現地NPOのNRSP(National Rural Support Programme)が復興住宅・共同トイレ・ソーラーシステムなどの建設など全面的に支援を行い、現在は80戸455名が暮らしています。

なお、現地NPOのNRSP(National Rural Support Programme)の代表は4月に岡山で行われたアジア相互扶助災害医療ネットワーク会議に参加しました。