アフガニスタン洪水 シャカルダラ洪水に対する緊急救援 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

アフガニスタン洪水 シャカルダラ洪水に対する緊急救援

8月初旬から降り始めた大雨は、アフガニスタンのカブール県シャカルダラ(Shakardar)で洪水を引き起こし、この土石流により22名が死亡。多くの民家や建物が崩壊または一部崩壊し、この地域に住む多くの住人が被災した。[pagebreak]

この状況を受け、AMDAアフガニスタン支部と日本アフガニスタン友好病院は、被害状況を確認した上で、洪水被災者に対し、医師2名、看護師1名、薬剤師1名と記録係からなる医療チームの派遣を決定し、AMDA本部からは、活動資金を提供した。これは、医薬品、医療器具購入費用および、現地での交通費などに充てられた。

この地域の被災者は30,000人に上り、完全に崩壊した民家は18棟、一部崩壊した民家は214棟を数えた。8月22日から25日にかけて、AMDA医療チームによる無料診療を実施し、住民約80,000人のうち、663人を診察し、必要な薬の処方も行うことができた。

主な疾患は、急性上気道感染、下痢、赤痢、尿路感染、眼科疾患であった。支援が不足する中で、AMDA医療チームによる医療支援が行われたことは、被災者の方に大変喜ばれ、被災者の方の安心にもつながっていた。

現在は、政府による復興に向けての準備も始まっており、人道支援、医療支援物資も様々なNGOにより提供されている。AMDAアフガニスタン支部、日本アフガニスタン友好病院による巡回診療は9月3日に終了し、約2週間に渡るシャカルダラでの洪水被害に対する活動を終了した。