AMDAスリランカ紛争復興支援スポーツ親善交流プログラムを開催
9月23日、24日にスリランカ北部の都市アヌラダプラ(Anuradhapura)にて、タミル人、シンハラ人、イスラムタミル人の3つの異なる民族、宗教の10歳から14歳の4校の学生がスポーツや芸術を通して交流を行い、総勢159人の学生が参加する大規模かつスリランカでは初めての試みとなった。このプログラムによってスリランカでの和平プログラムの第一歩が刻まれた。
AMDAとAMDAスリランカ支部が中心となり、スリランカの国語及び社会総合省(Ministry of National Languages and SocialIntegration)などの協力を得て、開催が実現した。
9月23日は、それぞれの宗教の寺院を訪問。9月24日には男子学生はサッカー、女子学生はネットボールを行い、同日アート大会を開催した。学生らは、日本の支援者からの色鉛筆やクレヨンなどを使って、平和なスリランカを願って、それぞれの思いを表現したポスターを作成した。また同日には文化交流プログラムも行い、演劇、ダンスなどを通して交流を図った。
スリランカは日本の四国程度の小さな島国である。同国は26年ものあいだ内戦状態にあり、2009年に終結した。特に最後まで戦闘区域となったスリランカ北部では内戦の爪痕が大きく残り、未だインフラや教育を受けられる環境が整っているとは言い難い。さらに、今回招へいの対象となった学生らは、内戦中に生まれ、その中で成長しているため、他の民族、宗教、文化に触れる機会に恵まれなかった。実際、今回参加した学生の大半が、このプロジェクトを通じて、初めて自分たちとは異なる民族、宗教の子どもたちと触れ合ったという。初めは緊張し、笑顔が少なかった学生らも、スポーツや文化交流を通じて、次第に笑顔が和ぎ、初めて触れ合う異民族、異宗教の学生らの多様性を理解し、友情関係を構築することができた。
また、AMDAスリランカ支部長であるサマラゲ医師は「お互いを理解し受け入れることは、特に紛争後の状況では、平和な国を実現するカギとなる。AMDAが行ったこのスリランカでのプログラムは子どもたちだけでなく、大人にとっても異文化、異民族間に友情と協調を構築するのに非常に重要なプログラムとなった。」と話した。
■今後の展開
このプログラムを通じてできた絆を、今後も継続していくために、AMDAでは「Sustainable communication computer Network amongSri Lanka and Japan:日本・スリランカ中学生eコミュニケーションと平和構築プログラム」を計画している。一過性の交流に終わるのではなく、継続可能なものにすべく、それぞれの学校にインターネットを配備し、学校間、学生間の交流を行う。さらには、インターネット上でアート大会などを企画し、言葉を超えての交流を行い、日本の学生、学校にも参加してもらうことで、相互扶助のネットワーク、強い絆を作っていきたい。
さらにスポーツ・アートプロジェクトについては来年以降、3年をめどに継続して開催し、順次対象校、対象者を増やし展開する。さらに、相互扶助の精神に基づく絆を広げる構想である。
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