2013年度 モンゴル検眼技術向上セミナー開催
岡山県国際貢献ローカル・トゥ・ローカル技術移転事業 として、モンゴル眼科協会協力の下、川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科視能矯正専攻 教授、高﨑裕子先生のセミナーが、昨年度に引き続きモンゴル、ウランバートル市で、子どもの弱視治療と眼科健診の必要性をテーマに9月8日から13日まで開催されました。
本年は、視能訓練士の守田好江先生にもご協力をいただきました。
二人の専門家の熱心な指導の下、モンゴルの眼科医約30名が連日、治療や眼科健診について、方法論から重要性の啓発まで、参加者自身が討論をしながら、様々なアプローチを学びました。
また、目に異常のある子どもの検査を実際におこない、実習形式での研修もあり、大変充実したセミナーで、来年度もまた是非行ってほしいとモンゴル眼科協会からの要望がありました。
さらにテレビに出演して一般市民に対して眼科健診の大切さを訴えました。
また訪問最終日には、地方のゲルに出向いたところ偶然、「夕方になると見えにくい」という子どもに出逢い、その場で検査を行い、今後の方針を親に説明しました。
ウランバートル市内から離れたゲルに住む子どもたちにはなかなか医療サービスを受ける機会が少なく、治療の必要があっても放置されているケースを目の当たりにしました。
モンゴルの人口の1/3が18歳以下であることから、子どもの健康と教育を考え、AMDAは2010年から検眼技術向上のセミナーを眼科医対象に毎年継続して行っています。
視力は生後3カ月から8歳くらいまで発達するため、幼児期に重大な異常を発見し、適切な治療と、矯正用の眼鏡を提供することが大切です。
モンゴルの眼科協会とともに協力して、本年もウランバートル郊外の「107学校」を通じて眼鏡の提供が予定されています。
眼鏡の提供に関しては、岡山市芳田小学校児童の皆さんから、2011年よりご寄附を頂いています。ウランバートル107学校では、芳田小学校の皆さんへの感謝のセレモニーが開かれ、手作りのお土産が芳田小学校へおくられました。