AMDA・台湾IHA合同プロジェクト 2014年スリランカ無料歯科診療・歯科指導 実施報告 – AMDA(アムダ)
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AMDA・台湾IHA合同プロジェクト 2014年スリランカ無料歯科診療・歯科指導 実施報告

AMDA・台湾IHA合同プロジェクト 2014年スリランカ無料歯科診療・歯科指導 実施報告

2014年12月4日〜5日、AMDAは台湾IHA(台湾国際医療支援チーム)とバドゥラ郡保健局と合同でスリランカバドゥラ郡にて無料歯科診療を行った。







台湾IHAからは台北の仏教慈済総合病院に所属する歯科医2人と台湾IHA職員1人が、バドゥラ郡病院から6人の歯科医と10人の歯科助手が本事業に参加した。パドゥラ郡保健局は活動のために2日間、巡回歯科診療バスを提供してくれた。
台湾IHAは2日間の活動で使うための歯科診療器具を台湾から持込み、それらは活動終了後にパドゥラ郡保健局に寄付されている。












合同歯科チームは、コロンボから東に約200kmに位置するバドゥラ郡のバンダラウェラのプーナガラ・タミール高校とパッサラのワウェケレ・タミール小学校でそれぞれ1日ずつ活動を行った。
プーナガラもワウェケレも紅茶プランテーション農業がおこなわれている。
プーナガラは、AMDAが2014年11月に土砂災害緊急支援活動を行った場所でもある。
プーナガラ・タミール高校は通常通り授業を行っており、今回の無料歯科診療で930人の生徒が受診した。












ワウェケレ・タミール小学校では、78人の児童と5人の教員、そして児童の保護者らも無料歯科診療を受けた。ワウェケレ・タミール小学校の方が、歯科指導が行き届いておらず、虫歯の児童が多くみられた。
パドゥラ郡保健局の歯科医師によると、パドゥラ郡では就学児童のおよそ6割が歯科の問題を抱えている。このような深刻な状況から、パドゥラ郡保健局では学校での歯科指導に力を入れようとしている。
今回の活動では、児童に対する歯科診療が行われただけでなく、台湾IHAや台北の仏教慈済総合病院からパドゥラ郡保健局に歯科診療器具が寄付されたため、パドゥラ郡保健局の歯科医らは大変感謝していた。
児童生徒らにも、歯科指導の後に歯磨き粉と歯ブラシが配布された。