​フィリピン30号台風復興支援事業 2014年10月 無料巡回診療報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

​フィリピン30号台風復興支援事業 2014年10月 無料巡回診療報告

フィリピン30号台風復興支援事業 2014年10月 無料巡回診療報告

AMDAは現地協力機関であるフィリピンレイテ島のレイテ医師会と合同で、2013年11月に発生した台風30号被災者に対して定期的に無料巡回診療を行っています。半年間の実施ということで、2014年3月から月に1回のヘペースで実施され、10月が最終回となりました。[pagebreak]

2014年10月19日には、タクロバンから7km北部に行ったところに位置するヌラトゥラ地区で無料巡回診療が行われました。
この地区は台風30号による被害が大きかった地域であり、海岸沿いにあった家々は流され、暴風により屋根は飛ばされ、被災直後、被災者はテントで避難生活を送っていました。
現在は、家を修理し仕事に戻っている人も多く見られました。この地区にレイテ医師会会館・緊急支援拠点再建を予定しています。

この巡回診療で、314名(成人患者140名、小児患者174名)の診察を行うことができました。

 
成人患者の間では、高血圧、咳・風邪、関節炎の症状を訴える人が多く見られました。
小児患者の間では、咳・風邪の症状を訴える人がほとんどでした。

 
巡回診療と同時に、歯ブラシ、フェースタオル、石鹸、除菌アルコールの衛生キット200セットが子供たちに配布されました。

また、食糧支援として、お米、もち米、鶏肉、にんじん、ジャガイモが入った栄養価の高いおかゆが200名の子供たちに配布しました。

 
診療を終えた患者からは、被災から半年以上たったにもかかわらず、こうした支援が受けらえることや
無料で診療を受けられることに感謝の言葉が多く述べられました。
また、復興にお金がかかる中、こうした支援により、家計が助かるという声も聞かれました。