ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報15 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報15

12日、日本時間16時05分、ネパール中部地震の余震とみられるマグニチュード7.3とマグニチュード6.3の大きな地震が続いて発生した。AMDAが活動を実施しているシンデゥパルチョク郡(Shindhupalchwok)が震源地。現地からの情報によるとこの余震により死者、負傷者も発生しているという。

カトマンズ(Kathmandu)、シンデゥパルチョク郡、ヌワコット郡(Nuwakot)、ゴルカ(Gorkha)で活動をしているAMDA派遣者及び関係者の無事は確認をすることはできた。[pagebreak]

 
▲屋外に避難している住民でごったがえすカトマンズ市内の様子

カトマンズで活動をしているAMDA医療チームの報告によると、人々が建物から出て、路上にあふれており、混乱している。余震により、倒壊の恐れがある建物の周辺が通行止めになるなど、道路は大渋滞となっており、お店などもすべて閉店し、建物から逃げ出している。この余震により新しく倒壊した建物もあり、混乱のため、電話もつながりにくい状況が続いている。カトマンズ近郊のパタン(Patan)では病院の建物が倒壊し、多数の負傷者がでている模様。現在も小さな余震が続いている。

現在、AMDA第5次派遣チームとしてカトマンズのトリブバン大学教育病院で活動を行っている西嶋理学療法士からの報告によると、この余震により40名以上の骨折患者が病院に搬送されており、ギブスを巻いたりするなど手伝いに奔走しているという。昨日までの活動としては、骨折などの外来、入院患者を含む約100人のリハビリを行った。腓骨神経麻痺、切断肢、脊髄損傷などの患者も多数いた。

 

ネパール地震による5月11日までの死者数は8,046人、負傷者17,866人。420万人が被災し、280万人が住居を失い、避難生活を余儀なくされている(世界保健機関:WHO発表) 。

今日大きな余震があったことで、さらに被害が拡大していることが予想され、屋外での避難者数の増加やようやく復旧し始めたライフラインが再停止するなど被災者のおかれている状況が悪化することが懸念されている。また、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神的な不安を抱える被災者が増加することも懸念されている。

これまでの国別職別派遣者数(ネパールを除く) 5月11日現在

国名 医師 看護師 助産師 薬剤師 理学療法士 調整員
日本 6 5 2 1 1 3 18
カンボジア* 1 1 0 0 0 0 2
インド* 1 1 0 0 0 0 2
バングラデシュ* 1 0 0 0 0 0 1
カナダ* 2 0 0 0 0 0 2
フィリピン* 2 0 0 0 0 0 2
合計 13 7 2 1 1 3 27

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