ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報18 – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報18

18日、AMDA理学療法士、AMDA調整員とAMDAネパール支部の医師、看護師からなる医療チームは、カトマンズ近郊のパタン郡(Patan)ラリトプール(Lalitpur)の避難キャンプを訪れ、医療支援活動を実施した。この避難キャンプは地元自治体により提供された10のテントが並んでおり、様々な場所で被災した障がい者の方々55人が生活している。[pagebreak]

この避難キャンプは現地の支援団体により運営されており、車いすで生活するスペースなどが設けてある。ベッドや生活用品などは提供されているものの食事や水の提供が不足している。一般的な避難所と比較すると、良い環境ではあるものの、水の提供が不足していることで衛生状態を保つことが困難な状況となっている。

そこでAMDAでは衛生キット170セットを、被災者のために寄贈した。さらに要望のあった25人の方に健診を実施した。ほとんどの患者が、震災をきっかけとした症状というよりは慢性的な体の痛みや不調であった。

ここに暮らす障がい者の多くは、ポリオがきっかけで車いす生活となった方。震災前まではカトマンズ周辺のアパートに暮らしていた。地震で家が倒壊したり、重なる余震に対する恐怖心から、この障がい者専用のキャンプで生活している。

現在トリブバン大学教育病院で、震災による骨折などの治療を受けた患者を対象にリハビリを行っているAMDA西嶋理学療法士からの情報によると、今回の震災で治療を受けた患者の多くが、何らかの障がいを残して退院しているという。地震によって多くの患者が搬送されていることもあり、病院が緊急性の高い患者を優先的に対処しなければならないことから、十分にリハビリテーションを受けることができない状態で退院する方が多い。また地震による建物の倒壊で、腓骨神経麻痺、切断肢、脊髄損傷などを受けた患者も少なくない。そのため大きな障がいを持ったまま退院する患者もいる。

今回訪れたラリトプールのキャンプのように障がい者を対象としたキャンプでの生活を必要とする被災者が増ると予想されている。実際にトリブバン大学教育病院を退院し、行き先がなく困っている患者を目の当たりにすることもある。今回の障がい者専用の避難キャンプへの訪問は、こうした患者の受け皿を強化することにもつながったと考えている。

なおこのネパール地震による5月18日までの死者数は8,604人、負傷者16,808人。12日に発生した余震により、死者、負傷者が増加している。さらに、426万人が被災した。48.8万戸が全壊し、26.7万戸が半壊の被害を受けている (WHO,UNHCR、MOHA発表) 。

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