ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報19 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報19

ネパールで余震が続く中、カトマンズに住む人々は、家が見た目には損壊していなくても屋内で生活することを恐れている。
ブルーシートと布で作った小さなテントで夜も寝泊りし、生活している状況だ。

AMDAでは、AMDAネパールの協力により、カトマンズでの巡回診療を継続して行っている。

5月19日には、カトマンズのムルパニ(Mul-Pani)にあるプライマリヘルスケア診療所で巡回診療を行った。[pagebreak]
AMDAネパールから医師2名と助手2名、AMDAからは調整員1名が参加した。
101名の患者が診療所を訪れた。外傷、アレルギー性結膜炎、胃腸炎、高血圧、喉の痛みに加え、地震による精神的な症状を訴える患者も多く見られた。

5月20日には、AMDAはカトマンズのチェトラパティにて巡回診療を行った。
村中で家の外に避難し生活している人が多くいた。

AMDAネパールの医師やボランティアは、チェトラパティ内にある32の村を回り診療活動を行った。

多くの人は、パニック症状を含む精神的問題を訴える人が多く、他にも切り傷、その他の外傷、アレルギー反応、喘息などの症状も見られた。
患者の多くは喫煙者であり、運転手や人力車を引くことを生業としている人たちだった。

また、AMDAは地震により被災の大きかった児童擁護施設に生活支援物資を寄贈した。

寄贈した物資は、ブランケット10枚、浄水タブレット30錠、家庭用浄水器1セットと予備フィルター2個、手動懐中電灯とカーゼ、コットンなど。
3.5から9歳の27名の生徒が在籍しているこの学校は、ダディン地域に位置している。