8月22日から3日間の日程で行われたスリランカ和平プログラムを行いました。
この和平プログラムは、1983年より26年間にわたる内戦によって敵対し交流のなかったスリランカ国内の3民族の青少年を対象にスポーツと文化交流を通して民族間の対話を深め持続可能な平和構築を促進することを目的に2011年から毎年開催されています。
さらに本年は、初めてAMDA中高生会のメンバー2名が参加し、国、宗教、文化を超えた交流を行うことができました。
2015年度はキリノッチが開催場所なりました。キリノッチはスリランカの北部に位置し、2003年から3年間停戦中AMDAが巡回診療と健康教育を実施した地域です。
22日には、開会式の後、宗教プログラムとしてキリノッチにある4宗教の施設を訪問しました。ヒンドゥー教、キリスト教、仏教、イスラム教の施設を参加した学生、引率教員、関係者など全員が訪問し、各施設の代表者による礼拝やお話しを聞くことができました。普段関わることのない他の宗教施設への問を受け入れ、熱心に参加をした学生達にとって自分の宗教以外について他の宗教について先ずは理解に努めようとした学生達が多く見受けられました。さらにこの日の夕食後には、参加者全員がブレイクダンスで盛り上がる場面もあり、言葉のいらない交流を通じて、距離を縮めることができました。
23日には、生徒達が混合の8つのグループを作り、指導者の下、自分の紹介やグループの仲間作りも兼ねたプレゼンのスキルを学び楽しむワークショップを行ったり、スポーツによるワークショップを行い、チームで協力する大切さや楽しさを分かち合うことができました。
さらに参加校代表生徒のプレゼンテーションの時間として、AMDA中学高校生会の発表に続き、各校から代表がスピーチをしました。
午後から夕方までの時間でスポーツプログラムを実施。混合チームでバレーボールを行いました。
そして2日目の締めくくりにはキャンプファイヤー。それぞれの学生が出し物を行うなど、大いに盛り上がった。
24日、最終日には文化交流としてAMDA高校生会が準備した七夕飾りを参加者で飾り付けました。
さらに参加した学生全員で、短冊に願い事を書き、笹へとりつけました。
最後に閉会式で、参加者全員でスリランカの歌を歌いました。
今回のプログラムに日本から2名のAMDA中学高校生会のメンバーが参加したことも大きな成果になりました。
国や民族文化が違っていても同世代として理解しあえる、仲良くなれることの素晴らしさを参加したスタッフ全員が感じました。
和平構築の原点に触れた感じを受けました。
言葉の壁は確かにありましたが、ダンスやスポーツ、音楽等でそれをはるかに超えたつながりを実感しました。