東日本大震災・復興支援活動　報告41をお届します[pagebreak]

AMDA宮城県石巻市雄勝町 鍼灸による健康サポートプログラム活動報告

石巻市雄勝町における鍼灸による健康サポートプログラムは、9月より保険診療にて新たなスタートを切った。

AMDAは地元鍼灸師を雇用し、雄勝町で4月から７月までの3ヶ月間、無料の鍼灸による健康サポートプログラムを実施した。3か月間で１６回実施した本プログラムは、受益者数１２８人のうち、６０歳以上８０歳未満が４８％、８０歳以上が３５％と高齢者が約８割を占めた。主な症状は腰痛、頸部・肩・上肢痛、下肢痛、膝痛であり、全体の９６％を占め、このうち半数以上が震災後に発生したものであった。また、アンケートを実施した患者の１００％が、保険診療になっても継続して鍼灸治療を受けたいと答えた。このような要望を受け、AMDAは本事業を一時的なものではなく、地域で継続されるようにと、健康保険対象となるシステムに切り替えた。現在は、地元の医療機関と連携し、雄勝町の３地域（名振地区、水浜地区、大須地区）を隔週水曜日に訪問し、鍼灸による健康サポートプログラムを保険診療扱いで実施している。9月の受益者数は２２人で、１０月以降も同様に実施する。

 

夏季医療ボランティア派遣（宮城県・公立志津川病院）と被災地医療支援

宮城県南三陸町の公立志津川病院および南三陸診療所における春季の医療ボランティア派遣に続き、夏季も医療ボランティアの派遣を実施した。

AMDAは、7月9日から9月28日までの期間に、医師２人、看護師３人、准看護師2人の計7人を公立志津川病院および南三陸診療所に派遣した。次回は冬季派遣を予定している。

【AMDA夏季医療派遣者　プロフィール】
●山路 未来（やまじ みく）：看護師／茨城県在住（7/9〜）
●向井 信子（むかい のぶこ）：准看護師／大阪府在住（7/17〜）
●蛯原　茜（えびはら あかね）：看護師／茨城県在住（7/26〜）
●高岡　邦子（たかおか くにこ）：医師／東京都在住（7/29〜）
●宮脇 佐名世（みやわき さなよ）：看護師／千葉県在住（8/2〜）
●木本 敬洋（きもと たかひろ）：准看護師／福岡県在住（8/9〜）
●木本 豪（きもと ごう）：医師／千葉県在住（9/23〜）

 

AMDA大槌・健康サポートセンターからの報告

AMDA大槌・健康サポートセンターでは、これまでの手芸教室や体操教室に加えて、今秋より天然酵母パン教室やボクシングを取入れたエクササイズ教室などが開催されている。天気の良い日はウッドデッキなども使って、参加者やスタッフも一緒に体を動かしている。

また建物の前には無農薬の家庭菜園スペースを設けており、鍼灸治療の待合時間や、ふらりと立ち寄られた方々が、思い思いに「土いじり」をすることで、自然とリラックスにつながり、笑顔の見える場所となっている。さらに、施設内の鍼灸院では、５月に184人、6月に172人、7月に144人、8月52人、9月103人の鍼灸治療を実施した。今では予約が3週間待ちとなっており、被災地での鍼灸のニーズが伺える状況となっている。このように、地域の方の集う場所としての機能拡張と鍼灸治療のニーズにこたえるべく、センタ―の増設に向けて準備を進めている。

 

【皆様からの募金を受け付けております】
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口座名「特定非営利活動法人アムダ」
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【お問い合わせ先】
AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1
TEL：086−252−7700 FAX：086−252−7717
E-mail： member@amda.or.jp