インドネシア・マリノ農場より報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア・マリノ農場より報告

2016年2月2日から5日にかけて、AMDA本部職員がインドネシア、南スラウェシ州ゴワ県マリノ村バトゥラピシ地区にてAMDAが行っている有機農業普及プロジェクトのモニタリングに訪れました。
 

このプロジェクトで昨年収穫された有機栽培米がおいしいと評判を呼び高値で販売することができたことから、今年は新たに5軒の農家が有機栽培に挑戦してみたいという希望を持っているとの報告をスタッフから受け、彼らの家を訪ね歩き、肥料についてのアドバイスや土地の測量を行いデータの共有を行いました。[pagebreak]

 

数ヶ月前から今年田んぼに入れるための堆肥や籾殻の炭を準備していた農家は田植え前の田んぼにたっぷりと入れて田を耕していました。
 

 

自分たちにも化学肥料や農薬を使用せずにお米がきちんとできるのか少し心配しながらも、「今年試してうまくいったら来年はもっと栽培面積を増やして行きたい。」と話す農家の人たちに対し、AMDAマリノ農場のスタッフたちは昨年のデータを見ながら肥料の時期や害虫対策についてアドバイスを行っていました。
インドネシアでは異常気象が続いており、例年なら12月から降り始めるはずの雨も2月に入ってようやくパラパラと降り始めるというような状況でした。
水不足のため田んぼになかなか水が入れられず、田植えも1ヶ月遅れ。作った苗も大きくなりすぎてしまい地元の農家たちは今年の収穫について心配している様子でした。

スタッフのジャマルは、
「害虫の発生と穂が出る時期の水不足を心配している。今年から栽培をはじめた農家の稲も、昨年のようにうまく育ってくれれば嬉しい。」と今年の収穫への期待を語ってくれました。