インドネシアの口唇口蓋裂プロジェクト – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシアの口唇口蓋裂プロジェクト

台湾IHAと合同で、アムダは去年に引き続きインドネシア・スラウェシ島東部パレパレおよびバル地区で、口唇口蓋裂の患者さんを対象に無料で形成・再建手術を行いました。三日間におよんだこのプロジェクトは、アムダ・インドネシア支部が持つ広域的なネットワークにより実現したものです。

アムダ本部から調整員1名、台湾IHAから9名のスタッフが参加した合同チームは、マカッサル国際空港に到着した後、陸路を三時間かけてパレパレ地区にある病院Andi Macassau Hospitalに向かいました。[pagebreak]形成外科医(再建外科医)3名、麻酔医2名、手術室看護師2名、調整2名から成る台湾チームは、現地Clebus Cleft Centre(CCC)の口腔顔面筋を専門分野とする外科医4名とともに出術を実施。無事今回のミッションを終えました。

パレパレでは5月9日から10日にかけて患者のスクリーニングを行い、全ての手術を終了しました。朝8時から夜8時まで行われた手術は、いずれも口唇形成手術、口蓋形成手術、咽頭弁手術、鼻の整形と複雑なものが多く、患者さんの術後の人生を大きく左右するものばかりでした。5月10日、パレパレからバルに移動し、11日から政府系病院で活動を始めた合同チームは、地元の市長より来賓としての歓待を受け、市の宿舎に宿泊しました。

23名が手術を受けたうち、パレパレは18名、バルが5名でしたが、いずれの市長、病院長ともに今回のミッションに対し深い謝意を表しました。また2015年に手術を受けた19歳の女性がチームを訪れ、近況報告を行いました。術後に自信を取り戻した彼女は、職を得ることができ、人生の伴侶にも出会うことができたそうで、充実した人生を送っている様子でした。加えて、今回アムダに会いに来ることができなかった、昨年手術を受けた人達のメッセージを現地の医師から手渡されました。