AMDA大槌健康サポートセンターから届いた台風10号で受けた地元の被害の様子 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA大槌健康サポートセンターから届いた台風10号で受けた地元の被害の様子

台風10号が東北に上陸し、多くの被害をもたらしました。
岩手県大槌町にある「AMDA大槌健康サポートセンター」のセンター長である佐々木賀奈子鍼灸師から当時の状況が入りました。

8月30日に台風が接近し、昼間には近所の方や利用者さんが15人ほど来院していました。
そして夜間には60 代1人、70代4人の方々が大槌健康サポートセンターに身を寄せていました。
停電した区域もあったため、瓢箪ランプに火をともし、みんなで一夜を明かしました。[pagebreak]

皆さま、口々に津波だけでも沢山なのにとか、台風に慣れていないから、川の氾濫や山からの土砂崩れが怖い、
町内放送で自主避難、避難するとき飲料水、食品は持参するようにと言われたけど、当たり前だが、仮設住宅のあるところからはタクシーはなかなか来ないため、重いものを持って逃げることは困難だから、健康サポートセンターにいれて助かったと話してくれました。

佐々木センター長は往診に出たときに、水や食料を買い準備していたため、皆さまを受け入れることができ本当に良かったと話しています。

夜は、センターに避難された方々と佐々木センター長が作った瓢箪ランプで作り方に話が弾んだそうです。
作ってみたいという方々もいらっしゃいました。
ただ、瓢箪ランプ作成のため栽培していた瓢箪も、今回の台風で破壊してしまったそうです。
また、大槌町の80歳以上のおじいちゃん、おばあちゃんが手作りのお団子、地元の野菜の漬物などを販売している「おやちゃい」にも泥が入ってしまいました。
現在は、消防の方々が浸水したところをポンブで汲み上げるなど、町のため活動してくださっているそうです。

AMDAへもお見舞いの言葉が続々と届いています。

佐々木センター長からのメッセージ:
道は浸水倒木大変です。
田んぼも前回の台風でなおしたのに!めげてしまいますが、宮沢賢治の精神でまた週末頑張ります。