AMDA速報5 ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報5 ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動


松永調整員ら一行は現地時間の10日朝ポルトープランスを出発し、西部のJeremie(ジェレミー)まで、途中いくつもの地域を視察しながら移動し、午後8時ころジェレミーに到着した。
途中の、Fonds des Negres(フォン デ ネグル) のベテルクリニックは、salvation armyが運営している医療施設で、2010年12月にコレラ対応医療支援でAMDA活動した病院である。当時ともに活動した地元医師からも情報を収集した。
周辺では大きな被害はなかったようで、この病院において特に混乱はなく通常の状態であるとのこと。
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また、ジェレミーに向かう途中の山道で2か所の避難所を訪問した。Plaine Matin(プレンマテ)とZuchity(ジュチィティ)。どちらも40名から50名が避難している様子で、夜は出先から戻ってくる人がいるので人数は増えるという。

これら避難所で、乳児を含む外傷9名、動悸などの内科的主訴5名、計14名をTMAT高力医師が診察。受傷後放置していたために挫創がかなり酷くなっており、そのうちの一人は膿傷がひどく麻酔切開が必要な程度のため、当面の処置を行い抗生剤も渡して、病院へ行くように指導するケースがあった。
訪ねた避難所では、現在のところコレラ蔓延は見受けられないが、先週水曜日避難していた子どもが一人コレラで亡くなったという話が住人から聞かれた。山を下りなければ、山間部では病院らしきものはなく医師もいない。

宿泊滞在するジェレミーは、スーパーもあり、簡単なレストランもある。が、Wi-Fiはなく通信状態は良くない。
ジェレミーより西の被災地は道路が封鎖されているところがあり、孤立している地区がある可能性も考えられる。
夜ジェレミーに到着したので、翌11日はさらに調査を続けるとともに、支援物資の購入と配布も行う予定である。
■AMDA本部からの派遣者
松永健太郎(まつながけんたろう) 1986年3月生 / 調整員  AMDA職員  熊本市出身 岡山市在住

■TMATからの派遣者
力 俊策(こうりき しゅんさく)1972年10月生/医師 外科・救急 湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)
西村 浩一(にしむら ひろかず)1984年1月生 /看護師  松原徳洲会病院(大阪府)

■AMDAのこれまでのハイチでの活動
2004年9月  ハリケーン「ジーン」被災者緊急医療支援
2010年1月〜 大地震被災者緊急支援、義足作成支援、無料歯科検診
2010年11月 コレラ対応緊急医療支援
2012年8月  復興支援-ハイチ・ドミニカ・日本 3か国青少年スポーツ交流(隣国ドミニカ共和国にて)

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