AMDA速報6 ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報6 ハイチ・大型ハリケーン被災者に対する緊急医療支援活動

10日、ハイチ西部の都市ジェレミ-市(グランダンス県)に入り宿泊した派遣チーム一行は、11日早朝から市内の調査を行った。
市内で最も規模の大きいSt. Antoine(セントアントワン)国立病院を視察。
慢性的医師不足に加え、ハリケーンの際に避難し、その後連絡の取れない医師がいるとのこと。
重度の挫創・膿傷で麻酔手術を要するようなケースは首都ポルトープランスの病院に紹介するシステムになっている。
破傷風トキソイドなどはおいていない。
今回のハリケーンで発生したコレラ患者対応のために急きょ設置された隔離施設に医師はおらず、30人ほどの脱水患者の点滴などをナース1人と医学生で対応している。[pagebreak]
隔離施設内では基本的な消毒対応はされている。
この地域でコレラ患者が次第に増えていることがWHOからも発表されている。※

視察後病院長から、医師派遣協力の要請をうけ、AMDAは第2次医療チームの派遣を決定スケジュールの調整を始めた。
また、ジェレミーから西はこれまで交通が遮断されており、放置されていた患者がいる地域もある。
St. Antoine国立病院への医療支援とともに巡回診療も実施する予定である。

第二次派遣チームは、局所麻酔と小外科セットを持ちこみ巡回診療も実施する予定。

また、10日の活動としては、TMAT、AMDA合同チームで、ジェレミー市ラポイント村の避難所3か所に、300人分の水、ミルク、シリアル、パスタ、50袋の乳児用おむつ、女性用生理用品などを配布した。

10日のジェレミーでの活動はいったん19時に終え、ポルトープランスに向かった。
未明にポルトープランスに到着し、朝7時のフライトでTMAT派遣の2人は帰国の途に就く予定。(現地時間時間-14時間)
※ コレラに関するWHO発信情報
10月9日付
・10月8日〜9日の24時間で50%のコレラ症例が増加した。
・Randel(南県)に26例、Jeremieジェレミー市(グランダンス県)に30例のコレラ症例認める。
10月10日付
・200例以上の新規コレラ患者がいる
・被災地内のグランダンス県(南西部)に148例、南県に53例、北西県に6例の新規症例
・被災地外のアルティボニット県(中北部)に28例の新規症例
■第一次医療チーム(AMDA TMAT合同)  計7名
松永健太郎/AMDA調整員、高力俊策/TMAT医師、西村浩一/TMAT看護師
AMDAハイチ 医師1名、歯科医師1名、看護師2名

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