AMDAチームは現地時間17日早朝に、ハイチ厚生省コレラ対策担当官であるフランソワ医師とミーティングを行い、ジェレミー市から車で1時間半ほどのモロン(Moron)市のサントレ・サンテ・デ・モロン(SENTRE SANTE DE MORON)病院を紹介された。
フランソワ医師からは、“日本から医療チームが来てくれてありがたい”とお言葉をいただいた。モロン市へ向かう道では、大きな木々が根こそぎ倒れており、AMDAチームはハリケーン被害の大きさを痛感した。
モロン市のサントレ・サンテ・デ・モロン病院を訪れ、病院長であるバッシネ(Bassinet)医師と話し合い、AMDAチームがこの病院で活動することが決まった。
この病院にはコレラ患者が19人おり、AMDAチーム到着後、新たに2名のコレラ患者が病院に運ばれてきた。
うち1名は嘔吐が激しく重症。病院にはコレラ対応の薬が全くなかったため、AMDAチームが持参した医薬品を使用した。
また、この病院ではコレラ患者とその他の患者を分ける仕切りがなかったので、AMDAチームはこれ以上感染が広がらないよう病院入り口から仕切りをつくり、コレラ患者とその他の患者を分けた。
この病院でコレラ患者の対応をしている現地医師は1名のみで、8日間24時間体制で働き続けている。
その他、HIVを担当している医師が1名、看護師4名、アシスタント4名で運営している。
また、地元の方6名が自発的に吐物などの処理をしていたが、掃除をする際に手袋などを装着しておらずコレラ感染が危惧されるため手袋や予防衣を提供した。そのほか、病院スタッフにもコレラ感染予防のための教育、指導を行い、感染予防対策をとった。
コレラに関する知識を広めるため、AMDAチームは明日以降もコレラ予防の教育活動を行う。
また、モロン市のサントレ・サンテ・デ・モロン病院にはWHOからの医薬品は届いていない。
物資や医薬品の配布については地域によって偏りが出ているようである。
モロン市へ向かう途中の道でも、町の人々が自分たちの町には援助が来ていないというアピールをしていた。
活動しているジェレミー市とモロン市では、ネット環境が悪く通信が困難である。
ハイチハリケーン緊急医療支援活動これまでの派遣者数
第1次/TMAT合同/チーム 医師2名、調整員1名
第2次チーム 医師1名、調整員1名、看護師1名
AMDAハイチ 医師2名、看護師2名
ハイチ現地雇用 6名 合計16名
【第2次派遣チーム】
佐藤 拓史(さとう たくし)/医師/1965年1月生/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム運営委員会副委員長
押谷 晴美(おしたに はるみ)/看護師/1980年1月生/ERネットワーク登録メンバー
森田 佳奈子(もりた かなこ)/調整員/1979年6月生/Liverpool School of Tropical Medicine卒業/
元AMDA緊急支援 プロジェクト派遣調整員
街頭募金のお知らせ
■日時 10月19日 12時から13時まで AMDAボランティアメンバーら
■場所 岡山駅前 高島屋西側
【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」 通信欄に「ハイチ」とご記入下さい
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