AMDA速報18 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報18 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

7月24日、AMDAは、サンワーク総社(総社市)、岡田小学校(倉敷市真備町)、真備公民館薗分館(倉敷市真備町)の3カ所の避難所で被災者を対象とした医療・健康支援活動を実施しているほか、まび記念病院への医療スタッフの派遣も継続している。

 

なお、活動に際してはAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*協力自治体である高知県黒潮町、徳島県海陽町、協力医療機関である瀬戸健診クリニック(香川県丸亀市)及びさくら診療所(徳島県吉野川市)などからもスタッフの派遣協力をいただいている。[pagebreak]

 

*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。

 

7月23日の活動レポート

避難所での健康支援とボランティアグループへの同行:勤労者総合福祉センター・サンワーク総社

 

現在18世帯47人が避難する(23日時点)勤労者総合福祉センター・サンワーク総社の避難所で、この日もAMDA保健師1名と調整員1名が、地元の保健師の方などと連携して、終日避難者の健康相談、体操など活動参加への呼びかけ、個別の声掛けなどを行った。

また便秘の続く患者には、AMDA保健師がお腹のマッサージを行うなどし、便秘の改善を促した。日中は、家の片付けや仕事に出かける避難者も増え、普段の生活リズムに戻りつつあるものの、依然、外出が難しいお年寄りもいる。 22日、23日の両日、AMDAは県外から来た約20名のボランティアグループに看護師または保健師が1人同行。総社市昭和地区で復旧作業に従事したボランティアに救護が必要となる場合に備えた。

両日の活動は、対応が必要な方がでることもなく、無事終えることができた。

看護師による夜間の見守り対応:真備公民館薗分館(倉敷市真備町)

22日の夜間から、AMDA看護師1名が真備公民館薗分館に避難しておられる被災者の夜間の見守りや介助を担当することとなった。
ここは、近隣の介護施設から避難してこられた方が生活している。
夜間も避難者のトイレ介助などが必要なため、発災当初から24時間体制で見守り続けている施設スタッフもいた。
日中は施設のスタッフで対応しているものの、被災したスタッフも中にはいて、ケアする側の疲れが出始めていることから、AMDAは夜勤を中心に担当する看護師1名の派遣を決めた。また、少しでも施設スタッフの負担軽減になればと、AMDA看護師は、一緒に夜勤を担当したDWAT(災害派遣福祉チーム)から申し送り、引き継ぎを直接受けた。

災害鍼灸チームの活動レポート(鍼灸治療・足浴):倉敷市立岡田小学校避難所

23日、2台の診療ベッドを設置したAMDA「ケアルーム」にて18人の治療を行った。

初診7人、再診11人。やはり腰痛や肩・首などの痛みが多く聞かれた。診察をスタートしてから1週間以上が経過し、主訴としては上がってくる内容は同じではあるが、連日の避難所生活や復旧作業により、同じ「痛み」といっても痛みの度合いは増強しているように感じる。

半数以上が30,40,50代の患者。復旧作業の疲れが体に表れている。また、これらの痛みに次いで下肢のだるさを訴える方も多くおられた。

これは避難所での生活や連日の猛暑で、避難所でじっとして過ごしている方も多く、運動不足によるむくみが原因の一つでもあると感じる。

また鍼治療はゆっくりと時間をかけながら患者と向き合い、会話をしながら治療を行う。

治療に来られる前と後では、患者の方の声色や表情が違っており、「心を落ち着かせて会話をする」ということの重要性を改めて感じている「鍼」の効果だけでなくこうした「会話」も含めた「鍼治療」の時間が、より一層被災者の方の健康支援につながればと感じている。

マッサージ・足浴の提供:倉敷市立岡田小学校避難所

鍼灸チームと同じ「ケアルーム」を利用してマッサージの施術や足浴の提供を行っている。マッサージの施術は11人、足浴の利用者は12人。足浴は「ケアルーム」の前の廊下を利用して行っていることから、目にとまりやすく、気軽に訪れやすいと非常に好評をいただいている。

派遣者一覧

■協力機関等からの派遣者(7月23日 総社市) *職種別五十音順

・山 茜(やまさき あかね)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・黒潮町職員/41歳
・戎谷 幸子(えびすだに さちこ)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/48歳
・藤田 麻緒(ふじた まお)医療調整員/大阪市立総合医療センター・AMDA ERネットワーク登録メンバー/26歳
・篠原 隆史(しのはら たかし)調整員/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関・さくら診療所/64歳

■協力機関等からの派遣者(7月23日 倉敷市真備町) *職種別五十音順

・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA ERネットワーク登録メンバー/43歳
・松原 文子(まつばら あやこ)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/49歳
・池宗 佐知子(いけむね さちこ)鍼灸師/帝京平成大学/38歳
・奥村 成享(おくむら しげゆき)鍼灸師/朝日医療大学校/41歳
・谷口 美保子(たにぐち みほこ)鍼灸師/朝日医療大学校/32歳
・林 篤志(はやし あつし)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/27歳
・石堂 智行(いしどう ともゆき)調整員/AMDA ERネットワーク登録メンバー/48歳
・長岡 正樹(ながおか まさき)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/49歳
・中村 宥海(なかむら ゆうかい)調整員/地元ボランティア/47歳
・西村 輝(にしむら あきら)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/56歳
・藤木 崇(ふじき たかし)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/43歳
・松永 健太郎(まつなが けんたろう)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/32歳
・宮本 龍門(みやもと りゅうもん)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/36歳

■本部からの派遣者(派遣順)

・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳
・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳
・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳
・大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/50歳
・アルチャナ シュレスタ ジョシ 調整員AMDA本部職員/倉敷市在住/42歳

 

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※PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。
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なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活
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【お問い合わせ】

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