AMDA速報34 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報34 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

8月9日、連日の猛暑にもかかわらず多くのボランティアの方々が訪れ、被災地の復興を支えている。AMDAは本日も引き続きサンワーク総社(総社市)、真備公民館薗分館(倉敷市真備町)、岡田小学校(倉敷市真備町)の3か所の避難所と、真備公民館岡田分館(倉敷市真備町)の救護所で支援活動を実施した。

なお、AMDA緊急支援活動は、多くのボランティアの方々に支えられており、8月5日よりAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*協力自治体の一つである黒潮町から4人目となる保健師1人、更には8日より徳島県美波町より看護師2名、調整員1名[pagebreak]を派遣いただいている。加えて、8月8日には協力協定を結んでいる岡山県立大学より1人がボランティアとして活動に参加してくださった。

 

8月8日の活動レポート

 

真備公民館岡田分館(倉敷市真備町)救護所での医療支援

8日、総社市、倉敷市のボランティアが支援活動を行う倉敷市真備町岡田地区で、岡田分館に設置された救護所にAMDAは看護師2人、調整員1人を派遣し、総社市保健師と倉敷市社会福祉協議会医療ボランティアと協働で救護所での医療支援を行った。幸いなことに対応した傷病者はいなかった。その待機時間を利用して、施設のトイレ掃除など環境整備や、ボランティアの方におしぼりと飲料水を配布するなどした。日中の気温も湿度も高い中での、家財の運び出しなど、熱中症になりやすい環境ではあるがこまめな水分補給と定期的に休憩をとるなど細やかな熱中症対策が効果を発揮している様子。今後も同じ環境での活動が続くため、引き続き熱中症対策にも注意を払っていきたい。

 

倉敷市立岡田小学校避難所:AMDA災害鍼灸チームからのレポート

8日、15人に対しAMDA災害鍼灸チームが鍼灸治療を行った。初診の方2人、再診の方13人。再診の方であっても症状の変化があるので、しっかりとヒヤリングを行いながら治療にあたっている。発災から1か月以上が経過し、自宅の片づけなどがひと段落された方もいる中、緊張が緩んだことで、疲れが出ている方を多く見かける。このような状況は今後も多くなってくると考えられるため、注意が必要である。そのほか足のむくみや圧痛を訴える方もおられるため、運動不足が起因するものであると判断された場合は、避難所で行われているリハビリ体操への参加を促すなどして、多面的に健康支援を行っていきたい。

また廊下部分を活用して提供している足浴は12人が利用。そのうち半分が高校生などの未成年であった。そのほかにも、マッサージ師によるマッサージを4人に対して施術した。

 

勤労者総合福祉センター・サンワーク総社:保健師による健康支援と災害鍼灸チームの活動

8日、18世帯35人が生活しているサンワーク総社の避難所(8日 総社市発表)に、AMDAは保健師1人、調整員1人を派遣し、自治体の保健師らと連携して、引き続き避難者の健康支援活動にあたった。朝昼に、定期的に巡回する形で、避難者の健康状況を聞きながら体調を確認している。会話を重ねていると、感情がこみあげてきて泣いてしまう方もおられ、こうした会話を通じて、気持ちの緊張がほぐれる場面も見られた。また、1日2回体操の時間を設けているが、参加された避難者の方は見本動画を見ながら一生懸命取り組んでいた。そのほかにも、必要と思われる方に対してはバイタルチェックを実施するなど、それぞれの健康状況を注視しながら、細やかなケアをすることができた。

午前中には、AMDAから派遣した鍼灸師が4人の鍼治療を行った。全員再診の方。それぞれが効果を実感し、再診予約を取ってくださることは、鍼灸師にとっても非常に励みになっている。

 

看護師による見守り対応:真備公民館薗分館(倉敷市真備町)

8日、引き続き真備公民館薗分館(倉敷市真備町)に看護師1人を派遣し、施設の職員らとともに施設から避難した高齢者の健康支援にあたっている。食事の際の見守り、トイレの介助、必要に応じて散歩の同行など、避難者の方の自立をサポートする形での健康支援を行うことができた。

 

派遣者一覧

 

■協力機関等からの派遣者(8月8日 総社市) *職種別五十音順、敬称略

・柿内 愛(かきうち あい)保健師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・黒潮町職員/40歳
・石堂 智行(いしどう ともゆき)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/48歳

 

■協力機関等からの派遣者(8月8日 倉敷市真備町) *職種別五十音順、敬称略

【真備公民館岡田分館】
・木村 光代(きむら てるよ)看護師/美波病院/38歳
・篠原 範臣(しのはら のりたか)看護師/美波病院/48歳
・近藤 和人(こんどう かずひと)調整員/美波町職員/55歳

【岡田小学校】
・菅原 久美子(すがはら くみこ)看護師・調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/38歳
・高倉 果林(たかくら かりん)医療調整員/ AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/45歳
・吉冨 昌子(よしとみ まさこ)看護師・調整員/地元ボランティア/55歳
・北村 圭司(きたむら けいじ)鍼灸師/朝日医療大学校鍼灸学科/32歳
・小林 大祐(こばやし だいすけ)鍼灸師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/33歳(但し、午前中は総社)
・山崎 克枝(やまさき かつえ)あんまマッサージ指圧師/48歳                  他、調整員1名

【真備公民館薗分館】
・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/43歳

 

■本部からの派遣者(8月8日) *派遣順

・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳
・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳
・神倉 裕太郎(かみくら ゆうたろう)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/26歳
・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳
・大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/50歳
・アルチャナ シュレスタ ジョシ 調整員/AMDA本部職員/倉敷市在住/42歳
・ブルックス 雅美(ぶるっくす まさみ)調整員AMDA本部職員/岡山市在住/41歳
*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。

 

【皆様からの募金を受け付けております】

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なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。

 

【お問い合わせ】AMDAボランティアセンター

〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700
FAX:086-252-7717
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