AMDA速報7 バングラデシュ北部洪水被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報7 バングラデシュ北部洪水被災者緊急支援活動

患者を診察する地元医師

7月30日の支援活動場所は、クリグラム(Kurigram)県中心部から南に約20Km離れたウリプール(Ulipur)郡ブラブリ(Buraburi)村にある小学校。AFAD (現地協力NPO)、AMDAバングラデシュ支部とAMDA看護師2名からなる合同チームは、障がい者、妊婦、高齢者など、AFADがあらかじめ作成したリストに載っている要支援者を中心に、医療及び物資支援活動を行った。

汗を拭いてもすぐに噴き出すような猛暑の中、合同チームは146名の患者を診た。虫垂炎の患者には、緊急を要するため、すぐに地域の医療機関に掛かるよう、医師から強く勧める場面もあった。診察中、洪水に起因すると思われる下痢や皮膚疾患を持つ患者が見られ、医師から患者の症状に合わせた薬を処方した。[pagebreak]物資支援としては、米、油、豆、いもを含む食糧支援物資を150世帯に配布した。

診察後に薬を受け取る患者

支援物資を受け取る被災者とその後ろに並ぶ人々

翌31日、合同チームは同郡ゴガダ(Ghogadha)村の地域保健センターで活動した。医療支援では168名の患者に対応し、物資支援では170世帯へ、前日同様の食糧物資を届けた。5日間活動に参加した地元医師は、「この支援活動に参加できて本当に良かった。活動した地域に住む多くの人々は、農家として生計を立てている。しかし、洪水で農作物が浸水し、現金収入が絶たれているため、医療機関に掛かりたいと思っても受診するのが経済的に困難な被災者が大勢いる。例えば、洪水に汚染された井戸水を使用したり、一度、浸水した農作物を食べたりするため、下痢や皮膚疾患の患者が、平時より増えていた。必要としている人たちに医療を提供できたことはとても意義のあることだった。」と活動を振り返った。

合同チームは、7月31日で緊急支援活動を終了した。7月27日から31日の5日間で、計789人の患者を診察し、計932世帯に食糧支援物資を届けた。一緒に活動したAFADとAMDAバングラデシュは、今後、復興支援も視野に入れながら被災地の状況を注視していく。

5日間活動に参加した地元医師

血圧を測るAMDA看護師

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・伊藤 麻友美 / 看護師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー / 35歳
・橋本 千明 / 看護師 / AMDA本部職員 / 39歳

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