新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援活動〜AMDAフィリピン支部の活動8:第4回ウェブセミナー開催〜 – AMDA(アムダ)
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新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援活動〜AMDAフィリピン支部の活動8:第4回ウェブセミナー開催〜

〜AMDAフィリピン支部の活動8:第4回ウェブセミナー開催〜

 

セミナーで話しをするジャビレス氏

AMDAフィリピン支部がAMSA (アジア医学生連絡協議会)フィリピンをはじめ地元団体と協力して5月30日から5回シリーズで始めた「バヤニハン(相互扶助)ウェブセミナー」。第4週目となる6月20日には、「新型コロナウイルス感染症が先住民に与える影響という視点から『メンタルヘルス』について」をテーマに行われ、直接オンラインセミナーを通じて100人、セミナーのライブ配信を通じて130人、計230人の方にご参加いただきました。

セミナーの中で、先住民の社会福祉を専門としているリア・マエ・ジャビレス氏(アテネオ・デ・ダバオ大学社会福祉科修士課程卒業、現ラトローブ大学博士課程在籍)は、先住民の[pagebreak]物事のとらえ方、新型コロナウイルスが先住民に与えている影響など、文化背景や歴史の説明を交えながら幅広くお話されました。「元々経済社会的に弱い立場にある先住民は、新型コロナウイルスについての正しい情報を知らない場合もある。実際に先住民の中で陽性と診断された患者が、隔離措置が取られた際、逃げ出した事例もある。」と説明しました。

ジャブレス氏と対話するタイラン氏

ウェブセミナー参加者

この後行われたディスカッションでは、南クイーンズランド大学博士課程在籍、フィリピン政府高等教育委員会「女性とジェンダー研究」に関する委員会にも所属するフィナフロー・タイラン氏とジャブレス氏による対話が行われ、「専門家でなくても一般の方にできることは、精神的に困っている人がいたら、相談可能な機関を紹介すること。特に各先住民の事情に精通している先住民の社会福祉士がいるのが理想的だ。」と2人から話がありました。

 

セミナー前に挨拶をするAMDAフィリピン支部
アーウィン薬剤師

司会を務めるロボス氏

参加者からは「先住民も取り残されないように努める必要があることを学んだ。彼らもフィリピン国民であり、この危機において政府は配慮しなければならない。また、この感染症と戦うための指針や方法を先住民にも広く伝える必要がある。」「このウェブセミナーで、先住民が政治力、貧困、衛生環境、政府からの支援が十分でないなど様々な原因により、新型コロナウイルス感染症に罹患するリスクが高いことを学んだ。政府は先住民の土地、文化、財産、伝統を守るべきである。私たちは人間なのだから、全ての人、人種に対する尊敬はとても大切なことだと思う。」という感想が寄せられました。

次回のウェブセミナーは「予防接種」についてです。
日時:6月27日(土)午前10:00(フィリピン時間、日本時間では同日午前11:00)から1時間程度を予定しています。
定員:100名
参加費:無料
興味のある方は是非、フェイスブックに記載する予定のウェブセミナー登録リンクより事前にご登録ください。

*地元協力団体*

  • Philippine College of Occupational Medicine, Inc.
  • Perpetual Help Medical Center Binan
  • San Pedro College, San Pedro College Pharmacy Department
  • Clinical Pharmacy Support Group in the Philippines
  • Brokenshire College Pharmacy Department
  • Global Health Pharmacy in Asia
  • Tagum Doctors College, Inc.
  • Catanduanes Doctors Hospital, Inc.
  • Center for Pharmacy Practice, Research and Policy in Asia
  • St. Alexius College
  • Holy Child College of Information Technology,Inc.
  • Tagum Doctors Hospital, Inc.
  • MOREVIRALTHANTHEVIRUS Philippines