新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援活動〜AMDAフィリピン支部長よりメッセージ2〜 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援活動〜AMDAフィリピン支部長よりメッセージ2〜

フィリピン支部長 エルレイ・ナバロ医師

ウェブセミナーで司会を務めるナバロ医師

今回の新型コロナウイルス感染症蔓延により、医療システムは大きな変革を迫られています。コロナ禍において医療機関が前代未聞の過酷な状況にある中、患者を救うため、最前線に立つ医療従事者の素晴らしい勇気、そして献身的な姿を至るところで見聞きします。

同時に、これまでの医療システムや公共の医療インフラが抱えていた課題が浮き彫りになりました。今、医療体制に渦巻く矛盾や不均衡に取り組むことが今まで以上に重要です。医療従事者の私たちは、今あるものの中から何を提供できるかだけでなく、状況が絶えず変化する中で、何を学んで次に活かしていくかを考える良い機会です。

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私達フィリピン人は、これまで「バヤニハン」というこの国特有の相互扶助の精神を胸に、幾多もの災害や危機と向き合ってきました。この姿勢は今後も決して変わらないでしょう。コロナ禍は私達に様々な制約をもたらしましたが、そんな状況においても、「精一杯他者に与えて尽くす」というフィリピン人古来の価値観は、私達の中に息づいています。

現在、AMDAフィリピン支部では、AMSAフィリピン支部、サンペドロ大学ダバオ校、グローバルヘルス・ファーマシー・ネットワーク等の関連団体と協力して、新型コロナウイルスに関するウェブセミナーを開催しています。世界が直面する今回の危機的状況とその影響にどのように対峙していくべきかを問い、様々な視点から分野横断的にこの問題を取り上げることが目的です。

 

初回のウェブセミナーで話すマカリンガ医師

司会を務めるAMSAフィリピンのロレンゾ氏

同セミナーは毎週土曜日の午前10時(フィリピン現地時間)からZoomを介して開催されています。またフィリピン支部のFacebookページでもライブ配信を行っています。(ズームの会議用リンクは参加登録を行った後で通知されます。)
*このセミナーは主に英語で行われ、日本語の通訳は入りません。

【フィリピン支部Facebookページ】
https://www.facebook.com/Association-of-Medical-Doctors-of-Asia-AMDA-Philippines-192993884618415/

 

ウェブセミナー参加者

ウェブセミナー参加者

ウェブセミナーのスケジュール:

  •  5/30 – 『遠隔医療(オンライン診療)について知っておくべきこと』(Telemedicine by Dr. Eugene Macalinga)
  •  6/06 – 『新たな基準に従って安全な職場にするには』(Return to workplace by Dr. Anna Sofia Fajardo)
  •  6/13 – 『新型コロナウイルス感染症に罹患した医師の視点から』(Perspectives of a COVID-19 Patient Survivor by Dr.Carmina Fuentebella)
  •  6/20 – 『メンタルヘルス』(Mental Health by Ms. Leah Mae Jabilles, RSW)
  •  6/27 – 『ワクチンの最新動向』(Vaccines Update by c/o Pfizer, speaker TBA)

5回シリーズで行われるこのウェブセミナーが、皆様にとって“学びと気づき”の機会となることを願い、参加者の間で連帯感と相互扶助の精神が引き継がれていくことを期待しています。

皆様のご参加をお待ちしています。