2020年12月中旬から下旬にかけ、インドネシア・南スラウェシ州の多くの地域で雨が降り続き、川が氾濫、洪水により何百もの家が浸水した。12月23日の現地報道では、浸水地域の水深50~100センチに達し、3,000人以上の人がモスクや親戚の家などに身を寄せている。
この被災状況を受け、AMDAインドネシア支部は、AMSA(アジア医学生協議会)ムスリム大学支部と合同支援を決定、3人の調整員を派遣した。12月22日、24日、25日の3日間、派遣者らは複数の協力団体らとともに、マカッサル市のほか、ゴワ(Gowa)県、マロス(Maros)県の被災地を訪問。まだ浸水が続く中、ボートなどを使用して食料などを被災者に届けた。
AMDAインドネシア支部長である、アンディ・フスニ・タンラ教授は、今回の支援について「この活動は、洪水で被災した地域社会への負担を軽減するだけでなく、将来の医師となるAMSAメンバ及びAMDAメンバーである医師にとって、責任感、社会的意識、そして人道主義を育める機会になったのではないかと考えている。」と語った。