
2023年1月から開始した「AMDAあおぞら食堂」は、4月から9月の暑い季節には飲み物を、10月から3月の比較的涼しい季節には定食を無料で出しています。ブッダガヤに暮らす人たちを中心に年間平均して毎回100人前後の方が訪れ、大盛況です。毎月1回、通常メニュー(ごはん、豆カレー、炒めたジャガイモに香辛料がよく効いたカレー風味の特製ソースを絡めた副菜であるアールダム)にある、ごはんの代わりに、小麦と水をこねた生地を平たくして油で揚げた、プリと呼ばれる揚げパンを提供しています。ブッダガヤでは、プリは結婚式などの特別な日に食べる習慣があり大人気です。その週には、特に多くの人が集まります。

2024年12月から4か月の間に「AMDAあおぞら食堂」を16回開催し、のべ1,325人に食事を提供しました。暖冬が続いていたブッダガヤも、1月には一旦寒くなり、濃霧に悩まされる日々が続きましたが、下旬には寒さが和らぎ、2月には昼時は半袖で過ごせるほど気温が上がりました。日本と同様、4月始まりのインドでは、2月には、児童・生徒が次の学年に上がるための進級試験が、3月には、大学などの高等教育機関に進学するためのインド共通試験が開催されます。そのため、試験期間中は子どもたちの参加が減少傾向でした。




地元担当者からは、「(AMDAあおぞら食堂開催中に)目に留まったのは、小さな女の子が、まだ赤ちゃんの弟や妹を抱いて、ここに連れてきて、口にご飯を入れてあげる姿です。なかなかこのような光景を日本で見ることはありませんが、こちらは大家族が多く、小さな子でも、さらに幼い妹や弟の面倒を見ています。また、親のお手伝いをしている小さな子どもたちの姿をよく目にします。食後に感想をお聞きすると、皆さん『おいしい!』と笑顔で言われ、食事を終えて帰る際『ありがとう!』と言われる方もいらっしゃいました。」と報告がありました。
AMDAは2025年度も引き続き、ブッダガヤにおける食事支援を継続予定です。