AMDAは2024年8月より、ルーマニアとの国境に近い、ウクライナ西部で活動する医療団体『City of Goodness』を支援しています。同団体は、ウクライナ人道危機勃発後、戦闘地域に近いウクライナ東部から避難してくる子どもと家族の移動手段の手配と受け入れも行っており、運営する施設には、避難、DV、貧困などにより困難な生活を強いられている女性と子ども、合わせて約300人が身を寄せています。AMDAからの食糧支援は、そこで暮らす人たちの食事提供に活用されています。また、子どもたちを対象としたホスピス『Butterfly House』などで使用する医薬品の一部にも、AMDAからの支援が充てられています。
『City of Goodness』で暮らす人とそれを支えるスタッフの声を以下、ご紹介します。
・ ウクライナ東部から避難してきたオレーナさん:
「子どもと祖母と一緒に、絶えず爆撃を受けているハルキウから避難してきました。今はCity of Goodnessで暮らしています。必要な時には、医療を受けることができ、一緒に避難してきた子どもと祖母のケアもしてくださいます。そして、こちらでいただく食事はとても美味しいです。日々、ここの人たちの優しさ、温かさ、愛に触れ、生活しています。比較的安全な環境で暮らし、子育てができることに感謝しています。AMDA、ありがとう。」
・ ウクライナ東部から避難し、City of Goodnessの言語聴覚士として働くユリヤさん
私は激しい戦闘のあったマリウポリ出身です。ここで、言語聴覚士として仕事をしています。人道危機が勃発したため、2022年にこの地に避難してきました。人生、誰もが居るべき場所に導かれると、私は信じています。ここに来るまで、City of Goodnessのことを知りませんでしたが、私はここに導かれてきました。子どもたちの支援をしながら、働けることに、とても満足しています。City of Goodnessには温かみがあり、居心地の良さを感じています。
・ City of Goodnessの看護師
私はCity of Goodnessでの仕事は、仕事以上だと感じています。『Butterfly House』に暮らす、難病を抱える子どもたちの目を見て、できる限りのケアをしていこうと決めました。子どもたちを優しさで包み込み、愛に満ちたケアを提供し、子どもたちがより快適に過ごせるよう努めています。彼らの短い人生がより良いものになってほしい、と願っています。
※『Butterfly House』ーCity of Goodnessが運営する、子どもたちの緩和ケア病棟