【インド・ブッダガヤ:2024年8月・9月 農場だより】 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

【インド・ブッダガヤ:2024年8月・9月 農場だより】

 2022年、AMDAはブッダガヤで農業事業を始めました。地元の専門家によるアドバイスを受けながら現在も継続しています。雨季真っ只中の8月は、トウモロコシの収穫と稲作を中心に行いました。収穫したトウモロコシの一部は近隣住民のべ37人に配布しました。稲作では、地元の習わしである、豊作を願う儀式の後、苗を田んぼに手植え。ビハール州の隣にあるウッタル・プラデーシュ州から来られている季節労働者5人にお世話になり、2時間で田植えが完了しました。その後、現地の習慣に従い、作業くださった方全員に食事を提供しました。







 更に、雨季野菜の栽培と虫よけ効果のあるニームの木の植林も行いました。今回植林したニームの木は、インドセンダンとも呼ばれる、常緑高木で、名前の通りインドが原産です。小枝の先を噛むと繊維が残り、ブラシのようになります。現地では、それを歯ブラシとして使用する人もいます。ただし、植える場所には注意が必要です。ニームの木はかなり根を張るため、井戸の近くには植えない方が良いと地元の方からアドバイスをいただき、井戸から離れた適切な場所に植林できました。







 雨季が続いた9月は雑草の成長も早く、虫も多かったため、それらの対応に追われました。雨が降らない日には、へちま、ゴーヤ、オクラ、ウリなどの雨季野菜への水やりも欠かせません。稲作に関しては、一部の稲が黄色に変色し、肥料が足りないと地元の専門家から指摘を受けて、ミミズ堆肥をすきこみ、肥料を追加しました。雨季にも関わらず、晴天で猛暑の日も多かったことに加えて、停電も頻発したため、モーター式の井戸をフル稼働させて日々の水を管理しました。

10月も引き続き、雨季野菜と稲作の管理を行っていきます。