釜石市内の避難所は、昨日午後2時頃、平田小学校の避難所が釜石商業高等学校体育館に統合され、1か所となった。午後4時に橋本看護師と元持調整員が午前中訪れた旧釜石商業高校体育館を再度訪問した際、釜石市社会福祉協議会も入り、地元行政による避難者へのケアが整っている状況を確認した。また、本日午前中は釜石周辺の東日本大震災支援活動協力者などに連絡を取り、聞き取り調査を行った結果、被害の拡大に関する新たな情報は得られなかった。午後2時には避難指示も解除されたことから、今回の活動は本日終了することと決定し、橋本看護師と元持理学療法士・調整員は、それぞれ帰途につくこととした。
今回看護師の印象では、自治体の避難所運営について、東日本大震災や昨年の台風10号の被災経験が活かされ、生活上の細やかな点まで配慮されているという印象であった。
今回の支援活動は、東日本大震災支援活動を通して培った関係者とともに活動することで、地元の情報を確実にとらえ、さらなる関係強化を図ることができた。この関係をAMDA南海トラフ災害対応プラットフォームへと応用し、今後の国内災害に備えたい。
AMDA南海トラフ災害対応プラットフォームとは:
AMDA、岡山県、徳島県、香川県、高知県の協力自治体、全国の協力医療機関と企業などに参加いただいているプラットフォームである。発災前から協力して医療、ロジスティックなど各分野で準備をし、実際に災害が発生した際に被災地支援を行っていく体制を構築している。
【派遣者】
橋本 千明 (はしもと ちあき) 看護師 AMDA本部職員 岡山市在住 37歳
【岩手県内合流】
元持 幸子 (もともち さちこ) 理学療法士 調整員 岩手県上閉伊郡大槌町出身在住 42歳
NPOつどい (岩手県) 事務局長
元AMDA東日本大震災緊急支援活動調整職員
【お問い合わせ】
AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700
FAX:086-252-7717 E-mail: member@amda.or.jp http://www.amda.or.jp