「ディワス医師(ネパール)研修修了式へ出席」 – AMDA(アムダ)
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「ディワス医師(ネパール)研修修了式へ出席」

岡山県庁での修了式の様子

平成28年度岡山県国際貢献ローカルトゥローカル移転事業(研修員受入)の助成を受け、来日していたネパールのディワス・ラズ・ボホラ医師の研修修了式が11月17日岡山県庁で行われました。

ディワス医師はAMDAダマック病院に所属する内科医で、2014年より内科指導医として勤務してきました。AMDAダマック病院はカトマンズから約500km東に位置しています。高度な医療機器や高度な診断や治療技術を持つ人材が不足しており、治療の困難な患者を首都のカトマンズへ紹介せざるを得ないという課題がありました。

しかし、在ネパール日本大使館よりICU増設のための支援を頂けることになり近い将来の完成を目指し、医療機器の購入や医師の技術を高めるための研修機会も積極的に活用しています。ディワス医師はこの増設されるICUの担当であり、内視鏡による検査、治療技術を習得することで学んだ技術をネパールの医療従事者に広く普及させ、効果的な病院運営に繋がることが期待されています。

研修は、1週間の日本語研修の後、9月5日より岡山済生会総合病院で病院研修が始まりました。内視鏡技術を中心にICU、循環器関係の研修を受けました。ディワス医師は初めての来日で言葉や文化の違いに戸惑いながらも、病院職員の方々は技術の習得以外にも、研修内容の理解の手助け、薬の知識などあらゆる面でご指導下さいました。

研修を振り返ってディワス医師は、「技術研修の毎日はとても楽しく、新しいことを学べた日々でした。内視鏡センターはとても忙しいです。毎日多くの症例が内視鏡で検査されており、内視鏡の各種検査、染色や生検、内視鏡でのポリープ切除術、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜仮想剥離術)など、教科書によく出てくる技術を実際に学ぶことができました。多くの良い友人も作ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。」と笑顔で語りました。

 

修了証を手に笑顔のディワス医師

AMDA本部スタッフと懇談

岡山県庁での修了式の後、AMDA本部へも研修終了を報告しました。ディワス医師は9月20日に日本を出発し、ネパールへ帰国する予定です。

帰国後は身につけた技術をネパールの人々のために活かしたい、残りの職業人生を消化器分野の医療に尽くしたいと抱負を述べました。