AMDAダマック病院は1992年からメチ県ジャパ郡でブータン難民と地域住民の双方に医療サービスを提供しています。
この病院は地域に根差したコミュニティ病院で、患者にとって私立の病院より経済的な負担が少なく済みます。
しかし、医療技術や医療器具が不足しており、治療の困難な患者をカトマンズや他病院に紹介せざるを得ないという状況がありました。
このような理由から、患者の期待に応えるために医師の技術をより高め、高度な医療器具を揃えていく必要がありました。
医師の技術を高める取り組みとして、6か月前にサンジャヤ医師がアムダバングラデシュの支部長ナイーム医師の病院で腹腔鏡手術(検査)の研修を終えて帰国しました。
また、現在岡山県の国際貢献ローカルトゥローカル事業技術研修員として同じダマック病院のディワス医師が岡山済生会総合病院にて内視鏡の研修を受けています。
2016年11月9日に菅波代表がAMDAダマック病院を訪問し、病院長のナビン医師、スタッフ、看護学校の学生らによる歓迎を受けました。
病院は腹腔鏡用の機器を購入し、10日から腹腔鏡による検査と手術を開始する予定とのことです。
今回、菅波代表により使用を開始するためのリボンカットが行われました。
高度な技術と先端医療機器が入ったことで病院としてはより高度な治療が提供できるようになり、患者側としても自宅からより近くで治療を受けられるようになったことはうれしいことだと思います。
現在日本で内視鏡の研修を受けているディワス医師の帰国後、内視鏡の機器も購入を検討しているとのことです。
現在は日本大使館の支援でICUユニットも建設中で、2017年に完成する予定です。
その後、同じメチ県メチナガル市のデゥラバリにあるAMDAメチ病院も訪れました。
2年前から再開しているこの病院はアムダネパール、メチナガル市役所とメチナガル商工会議所の共同プロジェクトとして運営しています。
メチ市は国が運営している診療所が一か所のみのため、メチナガル市の人だけではなくて周辺の村からも多くの患者が訪れます。
現在は総合治療料の外来のみ運営しており、今後分娩室や手術室の建設が行われます。
AMDAメチ病院の医師や医療従事者も患者から良い評価を受けるようになり、今後、引き続き患者の治療に取り組んでいきたいと話していました。