インドネシアスラウェシ島の マリノ村では、AMDA野土路農場で有機農業の研修を終えた研修生と地元の農家の方々が中心となり2014年2月から有機農業の実施に取り組んでいます。
2014年内は2月と11月の計2回、AMDAと新庄村から農業技術者がマリノ村を訪れ有機農業研修を行いました。
さらに12月26日~30日、AMDAスタッフが11月の研修のフォローアップとモニタリングのためマリノ村を訪れました。
AMDA田中調整員からの報告
訪れた12月は、マリノ村では雨季が始まったばかり。田植えの準備がスタートしていました。
苗代ではすでに苗が作られており、水田にはもみ殻燻炭などの有機質をたっぷりと入れていました。
竹やぶから有用土着菌を取り、お粥で培養して畑に散布し病害虫の予防に役立てるという11月の研修で紹介した内容を地元農家の方たちが、継続していることが確認できました。
またもみ殻から籾酢を作ることが、11月の研修時には思うように採取できなかったことから、今回の訪問中に、煙突の材質工夫し、結果としてペットボトルに1本程度、採取することができました。これは病害虫の予防効果があると言われています。今後はこれも害虫の予防に役立てることが出来そうです。
さらに11月の研修で行った米の乾燥方法については、今年の雨季は天候が安定せず少し難しかったようで、乾季に入ってから、再度実施してみることになりそうです。
新庄村のアジア有機農業連携活動推進協議会から贈与された草刈り機は活用されている様子がうかがえました。
雨季は雑草との戦いの季節。特に、手作業による除草は重労働で除草剤が使われるのが現状です。この草刈り機の導入により、除草剤を使用しないことへの抵抗が薄れたように感じられました。