2014年2月23日から、27日までの、モンゴルの救急センターよりAMDAが医師1名を招へいし、岡山市の協力のもと、救急医療のシステムなどさまざまな研修を行った。
これはAMDAが、2013年4月開催したアジア相互扶助ネットワーク国際会議 の際に、モンゴルの代表として参加したモンゴル・ウランバートル市救急医療サービスセンター(モンゴル103救急医療サービス)の所長が来日の際に、岡山市消防局を見学で感銘を受け、岡山市の消防設備および救急搬送システムを母国のスタッフに習得させたいとの思いからウランバートル市長を通じて、岡山市長に協力依頼があり、今回の研修が実現した。
今回招へいしたのはモンゴル・ウランバートル市救急医療サービスセンター(モンゴル103救急医療サービス)のゴトフ・ナランジャガル医師。
研修は、岡山市消防局救急科指導のもと、岡山市西消防署、岡山大学病院高度救命救急センターおよび市内医療機関で4日間の日程で実施された。研修初日となる24日には、岡山市長を表敬訪問。
その後、岡山大学病院・高度救命救急センターにて三次医療機関の診療体制を視察し、同日午後より、西消防署における緊急搬送研修が開始された。
24日から25日にかけ、岡山市の緊急医療システムや緊急車両、医療資機材の取扱いに関する講習、外傷初療訓練、救急車に同乗し患者搬送などを研修した。
26日には、‘ハイパーレスキューおかやま’訓練視察、西消防署情報指令課および岡南飛行場の岡山市消防航空隊見学が行われた。
ナランジャガル医師は現在、モンゴル103救急医療サービスの緊急車両や医療スタッフの配備に係る部門の責任者として勤務している。
研修を振り返って:ナランジャガル医師
モンゴル103救急医療サービスでは医師1名、看護師1名、救急救命士1名がチームとなり救急搬送を行っている。今回の研修で、日本とモンゴルの救急医療システムの共通点や違い、日本の救急搬送システムの優れた点を多く学ぶことができた。
今回の研修で得た多くの知識や技術をモンゴルの人々の安心や安全を守るために役立てたい。
多くの方に親切にしていただき、本当に実りの多い研修となった。協力してくださったみなさん,AMDAのみなさん、本当にありがとうございました。