20日午前6時すぎ、マグニチュード(M)6.1の余震が発生した。余震後さらに病院に患者が詰めかけており、病室床や廊下に患者があふれる状況が続いている。
米地質調査所によると、ハイチ大地震から1週間を迎えた同国首都ポルトープランスで20日午前6時すぎ、マグニチュード(M)6.1の余震が発生した。震源地はポルトープランスの西約59キロ。
18日にサンマルクに到着したAMDA第一次医療チームが診療活動を行っている当地の聖ニコラス病院では、余震以前にも日々100人を超える重篤な患者が処置待ちの状態であったが、余震後さらに病院に患者が詰めかけており、病室床や廊下に患者があふれる状況が続いている。現在この病院には米国ボストンからの医師団も入っており治療にあたっている。
症状としては、骨折、裂傷をはじめとする外傷が多く、また頭蓋骨陥没、胸部及び内臓圧迫なども見かけられる。けがの初期処置を受けられなかったために症状が悪化し、生命を守るために手または足を切断しなければならないようなケースもまま発生しているということである。
現地からの報告を受け、AMDA多国籍医師団としてこのあとコロンビア支部から外科医1人、麻酔科医1人、看護師2人がハイチに入るべく準備を行っているところである。
そして、第3次派遣として、カナダ支部バンクーバーから、看護師2人が22日AA423便にてバンクーバーからサントドミンゴに到着(現地時間23:25)。その後はサンマルクの聖ニコラス病院に向かう予定である。
一方、昨日関空を出発した第2次チームは予定どおり移動しており、サントドミンゴで待機している鈴木梓調整員とまずは合流する。
【第3次チーム派遣】
マルティン・ワード 看護師 AMDAカナダ支部
2004年末のスマトラ沖地震津波に対する緊急救援で、インドネシア・アチェでの活動に参加
カソリーン・ファース 看護師 AMDAカナダ支部
【21日現在活動中の派遣者】
渡久地宏文医師、カラ・ドッジ看護師、二ティアン ヴィーラバグ調整員/ハイチ・サンマルクで活動
鈴木梓調整員/ドミニカ・サントドミンゴ(ドミニカ首都)
【第2次チーム】
菅波 茂 医師 AMDAグループ代表、アスカ国際クリニック院長 内科医、公衆衛生学博士
朴 範子 医師 岡山大学病院救急科所属。 熱帯医学・国際保健修士
1/20 KE 724 関空(13:40)–ソウル(15:40) KE 085 ソウル(19:30)–ニューヨーク(19:20)
1/21 B6 819 ニューヨーク(00:55)–サントドミンゴ(05:49) (いずれも現地時間)
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