AMDAハイチ支部:ハイチ国内避難者支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAハイチ支部:ハイチ国内避難者支援活動

AMDAインターン 那須 千花

DAハイチ支部は、10月19日から22日までの4日間、ハイチの首都ポルトープランスで、武装集団(ギャング)による殺害や放火の激化により居住地を追われキャンプサイトに避難している方々に、健康診断と医薬品および飲料水の提供を行いました。4ヶ所のキャンプサイトに医療スタッフを派遣し、合計549人(子ども111人、大人438人)に医療支援を届けることができました。様々な種類の病気が診断される中で、特に、熱や下痢、風邪、喘息、頭痛などの症状が多く見られました。また、高血圧の患者が多くいました。

本活動は、キャンプサイトのスタッフ、ハイチ保健省、ハイチ内務省との協力のもとで行われました。キャンプサイトのスタッフは支援のための椅子、テーブル、部屋を提供しました。また、保健省は病気にかかっている患者をスクリーニングするためのボランティアスタッフを派遣しました。内務省は本活動の安全性の確保に貢献しました。


本活動を通して、キャンプサイトで生活している国内避難者からは、医療活動に対する喜びの声や、長く活動を継続してほしいという声を聞くことができました。キャンプサイトを運営するスタッフからは、このような国内避難民キャンプに薬を提供したNGOは今までで他になく、また本活動が大変効果的だったとの感謝の声をいただきました。


~AMDAハイチ支部長マック・ケヴン・フレデリック医師からのメッセージ~

2023年11月20日 ハイチ・ポルトープランス


マック・ケヴン・フレデリックと申します。私はハイチ出身で、2009年3月に岡山大学を卒業し、現在AMDAハイチ支部の支部長を務めています。スタッフを代表して、皆様からの全てのご支援に心より感謝申し上げます。

2011年2月の支部設立以来、日本の支援者の皆様には、様々なプロジェクトを行うにあたって、今日までご支援をいただいて参りました。

2012年にはスポーツと文化に関するプロジェクトがありました。また、2016年10月には、ハイチ南西部を襲った大型ハリケーン・マシューの際、被災者に対する支援活動をマルフランやモロンで実施しました。2021年8月には、ハイチ南部を襲った大地震の発生後、負傷者を支援するため、ジェレミー、ボモン、コライユ、ペステル、キャヴァイヨンなどの被災地に医療従事者を派遣しました。

2012年以来、AMDAハイチ支部は毎年フォンデネグレにある救世軍病院にて、移動歯科診療を実施しています。加えて、最近では、首都ポルトープランスで、ギャングによる暴力行為から避難してきた人々への支援も行っています。

支援者の皆様がいらっしゃらなければ、私たちはハイチの人々のためにこのような重要なプロジェクトを遂行することはできませんでした。今では、AMDAはハイチで大変有名な存在です。

今後ともハイチ国内でプロジェクトを実現していくため、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。皆様のご支援に厚く御礼申し上げます。

敬具

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