​インド・ブッダガヤの市場での火災被災者の支援事業 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

​インド・ブッダガヤの市場での火災被災者の支援事業

インド担当 アルチャナ ジョシ








2023年4月11日にインド、ブッダガヤ現地協力団体のビクラム氏より、世界遺産であるマハボーディ寺近くの市場で火事が発生し、100以上の店舗が全焼したと連絡がありました。AMDA本部はすぐに被災者への支援を決定し、現地協力団体のメンバーが被災現場を訪問し、現場のニーズ調査を行いました。被災者にとっては、自らの生活を支えている店舗を一日も早く再開することが願いでした。竹やトタン板で仮設店を設置し、野菜、果物、花などが売れるようにその整備費用をAMDAが負担しました。その他にも、ファーストフードの経営者に屋台を提供したり、飲料水のための水を引き上げるハンドポンプの設置等を行いました。

11月26日にインド・ブッダガヤを訪れた菅波理事長は火災現場を訪問しました。AMDA の支援で建てられた仮設店舗で野菜、果物、花、ファーストフード等の店がずらっと並んでいました。火災にあった店主は、「突然の火事で、一瞬ですべてを失いました。商売をして家族を養っていたので、どうすればよいのかわからなくなり、乞食になるのではないかと心配で夜も眠れませんでした。すぐに、ビクラムさんたちが現場にきて、現状をAMDAに報告してくれました。AMDA の支援で仮設店舗を建てていただき、普段通り、野菜、果物、花などを売ることで、定期収入もあり、経済的に困ることがなくなりました。今回、私たちを支えてくださったAMDA の寄付者の方々に心より感謝申し上げたいです。」と話をされていました。

事業を再開したファーストフードの店主の方は「火事の時に店のガスボンベが爆発し、屋台全体が使えなくなりました。新しい屋台をいただき、以前と同じようにインドのファーストフードを売ることができて本当によかったです。支援者の皆さん、そして支援者とつなげてくださったビクラムさんにも感謝をしたいです。」と嬉しそうでした。現地を訪れた菅波理事長は「ビクラムさんが火事のことをすぐにAMDA 本部に連絡してくださったため、すぐに支援ができてよかったです。現地のことは現地の人が一番良く知っています。AMDA はいつも現地のニーズに合った支援ができればと思っています」と被災者の方々とともに市場の再開を喜びました。