株式会社チュウオー様より電子温灸器のご寄贈 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

株式会社チュウオー様より電子温灸器のご寄贈

プロジェクトオフィサー 神倉 裕太郎

災害が発生すると被災者の方々は慣れない避難所生活を強いられ、先々の不安も募る中、仕切りのない生活空間、寝心地の良いとは言えない段ボールベッドでの生活などを余儀なくされます。

2018年7月に発生した西日本豪雨災害でも、身体の痛み・不眠・ストレス・疲労など、避難生活が長引くにつれて様々な症状を訴える避難者の方が多くなりました。AMDAはそういった避難者の方々に対し、鍼灸・マッサージのサービスを行いました。[pagebreak]
 

今までにもAMDAは、「災害鍼灸」と称し東日本大震災を初め、熊本地震他、複数の被災地にて鍼灸活動を実施しています。

 

電子温灸器「温灸器 バンシンネオBS-16」5台を寄贈くださった株式会社チュウオー代表取締役社長・今里秀俊様よりメッセージ

わが社、株式会社チュウオーは、品質方針に「我々は世界中の人々が安心して気持ちよく治療できる商品作りを目指します」を掲げ製品づくりに邁進しているメーカーです。

認定 特定非営利活動法人アムダ様より近年の自然災害、東日本大震災 九州熊本地震また岡山西日本豪雨等の避難所において当社製品「温灸器」が治療家の方々にご活用頂き被災されている方々のサポートに一役を担っているとお聞きし、より一層お役に立ちたいと言う思いから「温灸器 バンシンネオBS-16」を寄贈させて頂く事と致しました。

災害現場避難所においては、もぐさを使用しての灸施術が出来ないところもある中、「火」を使わず「煙」「臭」「灰」もなく安全に使用できる治療器具「温灸器」として評価を頂きました。

災害現場などでアムダ様を中心に「災害鍼灸」をキーワードに治療家の方々が組織的に活躍されていることに感銘を受け、また、アムダ様の活動により治療家の方々の地位向上にも繋がっている事を実感しております。

弊社といたしましたも「災害鍼灸」をキーワードに掲げ、微力ながらもお力添えする事をお約束するとともに皆様の今後の更なるご発展を祈願しております。
 

AMDA災害鍼灸ネットワーク代表世話人である帝京平成大学鍼灸学科教授・今井賢治先生よりメッセージ

この度、株式会社チュウオー様より5台のバンシンネオBS-16を寄贈いただきました。バンシンは電子温灸器として近年普及しているものです。今回の寄贈によって電子的な灸治療を避難所などで行えることとなりました。

通常の灸治療は艾(もぐさ)に火をつけて熱刺激を行うものです。そのため、煙や匂いが避難所に広がり、被災された方々の不安に繋がる事が想定されました。また、救護所など医療支援を行う現場での火気の使用は難しい事もあり、AMDA鍼灸活動では避難所での灸治療を控えてきました。

今回寄贈いただいたバンシンネオは、電池式で火気を伴わないため、どのような状況でも電子灸として温熱治療が可能となります。お灸の治療的作用は、血流改善や免疫力向上があげられます。お灸の熱刺激は、感覚神経を刺激して血流増加を引き起すと共に、リンパ球を増やすマクロファージの活性を高めます。このような作用は、東日本大震災時のような寒い時期の冷えに対するケアや、ストレスフルな避難所生活における免疫力の向上に役立つものとなります。

AMDAはバンシンネオの寄贈で大きな鍼灸活動への助力をいただき、株式会社チュウオー様に心から感謝申し上げます。