東北から熊本へ – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東北から熊本へ

約2週間にわたって開催されたリオオリンピックが、今日閉幕となります。世界中から一つの大会に参加し、選手たちの輝く活躍を応援することができることに平和な世界が広がっていることを感じます。 一方その影では国際紛争や災害、テロ、貧困の国や地域があることも事実です。直近の熊本地震災害では避難生活を続けながら生活の再建や地域の復興を目標にしながら地震前の元の生活に戻るまでには、周囲の支えと時間が必要でしょう。

国内はもちろんのこと国境をこえ海外からの支援と応援のメッセージは、熊本の人々を励まし、勇気づけ支えになったと思います。ご寄附をお寄せくださった方々、そして全国から多くの医療者やボランティアの皆様方が熊本の避難所の支援活動に参加してくださりアムダの活動を支えてくださったことに言葉では言い尽くせない感謝と御礼を申し上げます。


その中で東日本大震災の経験者の一人、災害から5年の今「あきらめず、被災しても地元から発信してできることがある」この信念を持ち続け岩手県大槌町から熊本県益城町へ災害鍼灸支援に駆けつけた佐々木鍼灸師。ご夫妻で車で1700kmの道のりを2日かけて熊本入りし避難所で鍼灸治療にあたり、被災地同士の交流も生まれ支えあいの輪を広げました。 震災の経験を教訓に体験者ならではの災害鍼灸を実践されました。震災を忘れないことと、いつか恩返しがしたい。という思いを胸に東北から熊本の活動に参加してくださったことに喜びと感謝が湧き上がる思いでした。
過去に学び、未来を考えながら協力してくださる方々と力を合わせて、これからも活動していきたいと思います。

難波比加理