ボランティア・プラットフォームとしてのAMDA – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ボランティア・プラットフォームとしてのAMDA

岡山市にあるAMDA本部には、長年通ってこられているボランティアさん達がいます。おおよそ10年以上にもなる方達もいらっしゃいます。大体決められた曜日に週1,2回の割合でAMDAに来ています。

会社を定年退職してから来られている方もいますし、主婦の方もいらっしゃいます。曜日によっては大勢のときもありますし、12人の時もあります。AMDAの歴史を語り継ぐ大事なベテランボランティアさん達です。

ボランティアさん達は休憩をはさんだりお昼をとったりして1日をAMDAで過ごします。作業はAMDA主催の行事参加や緊急救援の募金活動、資料作成や整理、ジャーナルや発刊物発送作業、荷物運び・・・etc・・・。時々楽しそうに話したり笑ったりしながら進んでバリバリ(?)作業をしてくださいます。
AMDA本部では時々、特に緊急救援の時など時間に追われている時、取材やお問い合わせの電話が鳴りやまない時、様々な行事が重なって皆仕事はしていてもやることが多くて泥沼状態の時、来客が多くてバタバタしている時など様々な動きがありますが、ベテランボランティアさん達はこちらの状態を素早く察知して緊張したムードを懐柔しつつお手伝いしてくださいます。また長々と続く単純作業にも黙々としてくださる時もあるのでそんな時は存在を忘れてしまうくらいこちらも仕事に没頭しています。まるでそこにいるのが当たり前のような空気のような存在です。いつまでもAMDAがベテランボランティアさん達にとって居心地のいい場所であるよう願っています。
またAMDAを通して被災地へボランティアに向かう人たちもいます。この半年の間を見ていても高校生、大学生、一般の方様々な立場の方がAMDAを通じて支援活動をいたしました。東北復興支援の為のF-1復興グルメ大会(次回は第11回目1115日開催)や岡山経済同友会、岡山県立大学の学生の東北ボランティア派遣をAMDAがサポートし東日本大震災後の復興を支援してきました。それはAMDAが東日本大震災が発災した直後から緊急救援活動で現地に入り活動しその後も東北との関係を続けてきたことにより築き上げた信頼関係が東北でのボランティア活動に役立っています。


海外に於いては今年、AMDAの中高校生会2名がスリランカ紛争復興支援スポーツ親善交流和平構築プログラムでスリランカへ入り現地の人たちと交流し、おかやま国際塾の塾生の大学生はベトナムで活動いたしました。もちろんAMDAも今年4月ネパール中部地震が発災した直後からネパール入りし、AMDAネパールとともに緊急救援活動をいたしました。ネパールに限らずアジアでの活動がスムーズにできるのも、遡ること約30年前AMDA発足時から築き上げた菅波代表とアジア医学生との人間関係から始まったAMDAとの信頼関係があるからこそできることだと思います。


現在AMDAでは南海トラフ地震対策プログラムを第一回(6月)第二回(9)会議で自治体、企業、医療機関との連携や協定を進めながら構築している最中であり、AMDAが南海トラフ地震対応プラットフォームを作成し、発災直後から活動を開始できるように準備を進めています。この中ではもちろん国内ボランティアの受け入れも想定しているのですが海外からボランティアの申し出があった場合(AMDAは海外被災地で活動している関係からAMDAに対して申し出があると想定しています。)受け入れる準備も用意します。

丁度AMDAがネパールで活動した時のように海外のAMDA支部の活動を今度は受け入れる側になるのです。そしてそれも今までの信頼関係と経験からスムーズにいくことでしょう。

 

AMDAの活動はまさに世界のボランティア活動のプラットフォームであり、平和構築のためのベースになるスタンダードモデルとして確立しつつあると思っています。

 

                                                      広報室補佐 戸前 未紀