世界平和パートナーシップ(GPSP)フィリピンモデル形成 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

世界平和パートナーシップ(GPSP)フィリピンモデル形成


海軍予備役の総合指令本部にて
下段左から二人目がDAP上級副学長のグロリア・メルカド氏

2015年3月3日から10日までフィリピンでGPSPモデルの仕組みづくりを行った。GPSPは「開かれた相互扶助」のコンセプトを啓蒙普及する人道援助のプラットフォームである。具体的には平和構築、生活向上支援、教育支援そして健康増進の4分野の10事業である。

フィリピンにおける最大のパートナーはフィリピン開発アカデミー(DAP)である。あらゆる分野における国家公務員の教育を担当している政府機関である。中心は上級副学長のグロリア・メルカド氏。昨年に開催されたAMDA設立30周年を祝う会に参加。GPSP教育分野の世話人をお願いした。[pagebreak]

1)平和構築の分野について。
彼女がキャプテンを務めるフィリピン海軍予備役の総合司令本部にてAMDAとGPSPの講義をすることによって連携を強化。
女性国家開発安全保障組織(Women in National Development and Security)の女性初のパイロットや艦長にお会いできたのは光栄だった。
2013年11月に発生した台風30号によるレイテ島被災者救援活動の巡回診療を共にしたフィリピン保健省僻地医師派遣プログラム(Doctors to the Barrio)に所属する若い医師たちと再会。AMDAとGPSPの講義をした。
2)生活向上支援について。
DAPには小規模融資の専門家もいる。
「アジア小規模融資フォーラム」の構想についても積極的に議論。
3)教育に関して。
台風30号の被災地区の自治体開発計画担当官に今後5年間の復興計画と防災予防を目的とした修士プログラムをDAPが提供している。
USAID後援である。
彼らにAMDAとGPSPについて講義。
奨学金支援に関してはDAPが政府登録機関なので寄付に対する税金控除がある。
4)健康増進について
DAPでは多数の医療・保健の専門家が活躍。

2015年3月8日。
レイテ医師会念願の医師会館再建開所式に参加した。
日本医師会、福山市医師会からの資金援助に本当に感謝されている。
日本医師会からは、2006年ジャワ島中部地震被災地復興支援として翌年に完成したパングンタワン第3保健センター再建に続く2度目の資金援助である。
自然災害が発生すれば医師会館が災害医療拠点となる。
レイテ島では太平洋戦争で多くの日本人兵士のみならず連合軍兵士や地元住民も亡くなっている。
過去の災害による死者も含めてすべての死者の冥福を祈る世界平和祈念合同慰霊を今年の11月から毎年実施することでレイテ医師会と元レイテ州知事、現州議員バグラヤ氏から合意を得た。
1)平和構築分野の魂と医療のプログラムである。
死者にも人権がある。「見放されたくない」と。
フィリピンはNGO大国。
官民を問わずに人道支援活動に関して積極的で、海外への医療チーム派遣にも熱い希望がある。
フィリピン進出の日本企業の協力で彼らを海外での人道支援活動にも派遣する予定だ。

1)平和構築分野「フィリピン災害医療支援基金」ができれば望外の喜びである。
日本企業にとってはフィリピン社会への著明なる社会貢献である。
2015年4月からDAP内にGPSP事務所inフィリピンを設置して岩本智子が所長として派遣される。
6か月間の準備期間の後にGPSPフィリピンモデルが稼働する予定。
インドネシアやベトナムでも同様である。
GPSP事務所inマレーシアと共にネットワークとして稼働予定。
GPSP4分野10事業のプログラムを募金者の方々に選択していただける状況は9月からと考えている。
今後共にご理解とご支援をお願いできれば最大の喜びである。