1月9日リンゴ贈呈式の様子
子どもに低額または無料で温かい食事を提供する「こども食堂」。岡山県内で約40カ所と推定される子どもの“居場所”を支援しようとAMDAは2017年12月23日、産官学民でつくる「こども食堂支援プラットフォーム」を設立、食糧支援や社会体験の場の提供などを続けてきました。企業などからのご寄付や学生を中心としたボランティアら多くの方の支えが励みとなっています。この1年半の取り組みを振り返ります。
お年玉は弘前産リンゴ
岡山ハーモニーライオンズクラブ(岡山市北区駅前町、有本みどり会長)より青森県の弘前リンゴの贈呈を受け、AMDAこども食堂支援プラットフォームは2019年1月17、18日、岡山県内の「こども食堂」14団体に配りました。
子どもたちは「リンゴは大好き」「丸かじりで食べた」と大喜び。お礼の手紙や絵を同ライオンズクラブに届けました。同クラブから「子どもが何か喜ぶことがしたい」とAMDAに申し入れがあり、こども食堂のスタッフの意見を聞いて決めました。
今回の贈呈は、同クラブは弘前市の「ふるさと納税」を活用し、返礼品として受け取った糖度14度以上の高級リンゴ20箱(1箱10個入り)を配布したものです。
お米を年4回配布
AMDAは3、6、9、12月に「こども食堂」へお米の希望数量を支援させて頂いています。
こども食堂のスタッフの方々は「経費のやりくりが大変。主食の支援はありがたい」「こどもがご飯がおいしいとお代わりする姿を見て、私の方が嬉しくなります」と話しておられました。
イチゴ狩りに歓声
イチゴ狩りを楽しむ親子
2019年3月26日、岡山市東区西大寺門前の岡山フルーツ農園で開かれたイチゴ狩り農業体験。参加したのは、こども食堂の5団体28人(子ども17人、保護者11人)。同農園の高原弘雅社長からイチゴの栽培法や摘み方、食べ方などの説明を受けた後、子どもたちは舌鼓を打っていました。
楽しく視野を広めることで、将来を担う子どもの健全育成を目指すのが狙い。AMDAとしては初めての試みです。
学生ボランティアとして川崎医療福祉大学と岡山県立大学から計12人も参加しました。高原社長から農業への熱意や楽しさを話して頂きました。総合ビル管理業「研美社」(岡山市北区新屋敷町)の油谷直幸代表取締役会長からは小型バスを提供して頂きました。
子どもたちは「お兄さん、お姉さんに優しくしてもらい仲良くなれた」「友だちとイチゴの食べ比べをして腹いっぱいになった」―と笑顔を見せていました。